サイバーリンク、顔認証開発プラットフォーム「FaceMe(R) Platform 5.4」を発表、eKYC オンライン本人確認ソリューションAPIを提供

台湾 台北(2023年9月14日)CyberLink Corp.(5203.TW)(本社:台湾新北市、以下 サイバーリンク)AI と顔認証技術のパイオニアであるサイバーリンクは、FaceMe(R) Platform 5.4を発表しました。FaceMe(R) Platformはオンプレミス、クラウドどちらでも対応可能なサーバー製品として設計されており、負荷分散と冗長化バックアップ機能を兼ね備え、さまざまなOS(Windows、Red Hat、CentOS)をサポートしている顔認証APIプラットフォームです。開発者はわずかなコーディングだけで、多種多様なアプリケーションを素早く開発することができます。新バージョン5.4には、最新のFaceMe(R)顔認証エンジンに加えて、身分証明書の認識・なりすまし防止・OCR等、オンライン上で本人確認を完結するためのeKYC (Electronic Know Your Customer) 技術に必要な多くのAIモジュールを追加しました。さらに、モバイルアプリとの連携を行うための新しいAPIも追加、ユーザーのプログラム容量を大幅に削減しました。

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【開発者のための仕様】
FaceMe(R) Platformは、顔の特徴点抽出・1:1顔照合(比較)・1:N顔検索・画像解析、クオリティチェック・なりすまし防止技術など、豊富な顔認証APIを提供しており、あらゆる用途の顔認証アプリケーション開発ニーズに対応します。FaceMe(R)顔認証エンジンは、アメリカ国立標準技術研究所(NIST,National Institute of Standards and Technology)が提供する、顔認証ベンダーテスト(FRVT)において、1:1と1:Nテストの両方で世界最高レベルの精度を誇っており、最大99.83%の正確な識別率を実現しながらも、誤認識率はわずか100万分の1です。さらに、iBeta PADレベル 2テストにも合格しており、なりすましによる詐欺アタック行為を効果的に防止できます。
FaceMe(R)PlatformにはAPIテストツール一式が付属しており、開発者は最小限のコーディングで評価を行うことができます。 最新バージョン5.4では、管理者向けコンソールページが追加され、開発者はシンプルなWebインターフェースから、デモ、テストツール、開発ドキュメント、サンプルコードなどを含む、必要とされる全ての開発リソースに簡単にアクセスできます。

また、システム開発者が新規にワークステーションを手軽に追加可能にするため、FaceMe(R) Platform 5.4 には、ローカル ネットワーク内の管理用セントラルサーバーを自動的に検出する機能が追加されました。同じネットワークに接続された管理サーバーリストから選択するだけとなり、IPアドレスの入力が不要で、ヒューマンエラーの可能性も低くなります。

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【柔軟かつ拡張性のあるアーキテクチャ】
FaceMe(R) Platformのアーキテクチャは非常に高い拡張性を持っているため、システムにおける顔認証の要求が高まった場合、ワークステーションを追加インストールして台数を増やすだけで、システムは自動的にコンピューティング需要の増加を検知し、最適なパフォーマンスのためのワークロードを再分配します。FaceMe(R) Platformバージョン5.4では、Dockerコンテナのサポートも追加され、開発者はRed Hat Linuxへのインストール展開がより簡単になりました。

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【FaceMe(R) Platformの用途】

FaceMe(R) Platformは多くのアプリケーションシーン、特に銀行や保険などのフィンテック業界において幅広く活用することができます。ログインや口座開設の際に正確な本人確認を行い、なりすましや金融詐欺を未然に防止します。銀行や保険会社は、身分証明書との1:1での照合を適用することによって、非対面のリモート環境においても、顧客の本人確認を安全に行う事ができます。FaceMe(R) Platform 5.4ではこのようなオンラインでの本人確認用途に合わせ、新しいeKYCパッケージを搭載しました。軽量なWeb SDKを経由しHTTP APIによる顔認証・身分証認証・OCRを実行することで、安全なモバイル金融サービスの構築を容易にします。

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フィンテック向けeKYCアプリケーションに加え、政府機関や企業はFaceMe(R) Platformを導入することで、従業員認証、二段階認証、システムログインなどの問題を解決することができます。リモートワークやシュアオフィスが増加する中、企業のIT担当者はリモートワークの利便性と、企業のセキュリティや法規制の要件をいかに両立させるべきか、といった新たなセキュリティの課題に直面しています。FaceMe(R)Platformを企業サーバー上に構築することで、従業員はパソコンやタブレット、スマートフォンから直接、安全で信頼性の高い顔認証を使用して企業サービスにログインすることができます。
「私たちは、顧客のニーズがそれぞれ異なることを理解しており、FaceMe(R) Platformの機能を強化することで、顧客が独自のパーソナライズされた顔認識ソリューションを自由に構築できる柔軟性の提供に繋がります。」CyberLink会長兼CEO Jau Huang博士は述べると共に、「管理者コンソールページの追加により、開発者はニーズに合った顔認証ソリューションの設計・テスト、そして導入がより容易になります。」とコメントしました。

【FaceMe(R) について】

AI顔認識SDK「FaceMe(R)」とは

ディープニューラルネットワーク AI 技術を使用した FaceMe(R) は、高速な認識速度(0.2秒以下)と高い認識精度(本人識別率 99.83%)、角度のついた顔でも認識する広い認識範囲を実現するリアルタイムAI顔認識エンジンです。
また、IoT用エッジデバイスからクラウドまで様々な環境に幅広く対応していることで、
幅広いユーザーの要求に柔軟に対応できます。

AI顔認証エンジンFaceMe(R)の特長

■歩行中人物の顔を認証する「ウォークスルー認証」を実現
本人識別率99.83%の認証精度だけでなく、認証速度0.2秒以下、認証角度左右60度、上下50度と認証速度、認証角度においても世界トップクラスの性能を誇ります。これにより歩行したまま認証する「ウォークスルー認証」が可能になります。

■産業用デバイスやクラウドだけでなく、iPadなど市販のデバイスやIoTデバイスでも高速動作を実現
FaceMe(R)は産業用PCやワークステーションなどの高性能デバイスだけでなく、マシンスペックが高いとはいえない市販のタブレットやスマートフォン、組み込み向けIoTデバイス等でも十分実用可能な性能を発揮するよう作られています。顔認証システムの導入に高額な専用端末を必要としません。

FaceMe(R) の製品情報はこちら:  https://jp.cyberlink.com/faceme

「顔認証と個人情報の保護」「顔認証の精度とNISTについて」など、顔認証のさまざまなトピックを解説するマーケットインサイトはこちら:
https://jp.cyberlink.com/faceme/insights/articles

■サイバーリンクについて
1996年に設立。台湾に本社を置くマルチメディアソフトウェアと AI 顔識別技術の世界的リーダーです。デジタルコンテンツの創作、マルチメディアコンテンツの再生、AI 顔認証エンジンなどの多岐にわたるソリューションの開発を行っており、マルチメディアからスマートリテールなどのニーズに応えています。 コンシューマー向け映像・写真編集ソフトウェア製品は、欧米をはじめ世界各国で、プロの映像制作者から一般クリエイターまで数億のユーザーを獲得しています。

日本法人であるサイバーリンク株式会社は、1998年に設立。日本のマーケットに向け、マルチメディア関連ソフトウェアの開発・販売を手がけ、主力人気商品の動画再生ソフト「PowerDVD」、ビデオ編集ソフト「PowerDirector」などは多くのユーザーに支持されています。

映像の品質に大きく影響するコーデックを中心とした多数の特許を持ち、最先端の技術への対応や使いやすさを追求した製品を開発することを目指し、この技術力をもとにして、新たに顔認証システム「FaceMe(R)」を開発。セキュリティシステム、個人認識・個人認証に最適なソリューションを提供することを通して、新しい「暮らし方」を創造しています。

サイバーリンク株式会社についての詳細は公式HPをご覧ください: https://jp.cyberlink.com

■本ニュースリリースについて
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提供元: PR TIMES