ランクセス、グループ全体で提供する自社製品のカーボンフットプリントを自動で算出するツールを開発

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、グループ全体で提供する自社製品のカーボンフットプリントを自動的に算出するツール「プロダクト・カーボンフットプリント・エンジン」を開発したことを発表しました。このツールは、グループ内の事業部で蓄積した既存データを使用し、製品ライフサイクルにおけるゆりかごからゲート(Cradle-to-gate)アプローチに従い、原材料の採取から製品の工場出荷までに発生する排出量を計算します。これには、生産時の温室効果ガス排出量に加えて、製品毎の原材料、消費エネルギー、操業用資材、物流からの排出量及び廃棄物処理による排出量などが含まれます。このツールは、製品のカーボンフットプリントの測定に関するISO 14067規格に基づき、テュフ・ラインランドから認定を受けています。

ランクセスは、「プロダクト・カーボンフットプリント・エンジン」の活用を通して、顧客の持続可能性の目標達成を支援することを目指しています。ランクセスのお客様は、今後、販売担当者に排出量データの提供を要求することができるようになります。カーボンフットプリントの計算に使用されるデータ蓄積(データプール)は、継続的に改善を重ねていくことになります。従って、現在はまだ十分なデータが得られていない製品についても、将来的には排出量を計算することが可能になります。

「ランクセスのお客様は、サプライチェーンの持続可能性を向上させるために、意欲的な目標を掲げています。ランクセスは今後、これらの目標達成に向けて、お客様をより一層サポートして参ります」と、ランクセスの経営委員会メンバーであるアンノ・ブロコウスキーは述べています。

目標:バリューチェーン全体におけるクライメイト・ニュートラル
ランクセスは、今後、サプライチェーン全体における排出量に注力していきます。2022年8月、ランクセスは、スコープ3排出量に関してグループ全体で2050年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)を目指す目標を設定しました。この目標には、特に購入原材料からの間接排出だけでなく、物流や最終製品からの排出も含まれます。自社の製造プロセスから発生する直接排出(スコープ1)および外部エネルギー源による排出(スコープ2)については、ランクセスはすでに3年前に、2040年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)達成するための目標を設定していました。

科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)は、ランクセスの気候目標が地球温暖化を1.5°C未満に抑えるために有効であり、パリ協定に合致していることを認証しています。

ランクセスは、スコープ3の目標を達成するため、全社的なネットゼロ・バリューチェーン・プログラムを開始しました。このプログラムの一環として、ランクセスは、持続可能な原材料の調達を増やし、「グリーン」ロジスティクスを導入し、クライメイト・ニュートラル製品のポートフォリオを拡大しています。

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これは、ドイツ・ケルンで2月13日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://press.lanxess.com/

ランクセスについて:
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2021年の総売上は61億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 13,200人です。主な事業は、中間体、添加剤、コンシューマープロテクション製品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp

リリース詳細
提供元: PR TIMES