完全自動のテスト／検証ソリューションにより、テスト時間の短縮、高品質な測定、直感的なユーザ・インタフェースを実現
テクトロニクス（所在地： 東京都港区、代表取締役：瀬賀 幸一）は本日、アンリツ株式会社との協業により、PCIe 6.0（Base）レシーバのテストに対応し、次世代の高性能システムで増え続ける性能要求に応える、新しいPCIe 6.0(R)レシーバ・テスト・ソリューションを発表しました。今回の発表により、テクトロニクスは、テスト時間の短縮、より高品質な測定、直感的なユーザ・インタフェースを実現する、一貫したPCIe 6.0トランスミッタおよびレシーバのテスト・ソリューションを提供します。
今日の世界の動きでは、高速ネットワークのために高速のデバイスや技術が常に求められています。最新の技術を革新するエンジニアは、高速化するデータ転送に対応したテスト環境を必要としています。人工知能（AI）、クラウド、データ・センタなどのデータ集約型マーケットでは、デファクト・スタンダードとしてPCIeが採用されています。最近リリースされた Gen 6.0 規格は、このようなワークロードに対応する高速性を実現しますが、デバイスにPCIe6.0を統合していくことは様々な課題をもたらします。
PCIe レシーバの検証は、高損失チャンネル環境下でのストレス・アイ信号をキャリブレーションする際に高い感度が要求されるため、非常に困難であることが知られています。テクトロニクスのPCIeレシーバ・テスト・ソリューションは、設計で要求されるビット・エラー・レート（BER）ターゲットに対して確実にテストすることができます。直感的なステップ・バイ・ステップのツールは、アンリツ製MP1900A BERTのリンク・トレーニング・ルーチンを提供し、レシーバが正確にテストされることを保証します。
業界最速のキャリブレーション
テクトロニクスのPCIe 6.0 Base Rxソリューションは、業界最速の64GT/s（PAM4）Rxキャリブレーションを備えています。6.0のBase仕様に追加されたトランスミッタのプリカーソルのキャリブレーションという新しい課題に対して、新しいアルゴリズムで効率的に対応します。
高品質の測定
テクトロニクスのPAMJET DSPツールは、優れた機器ノイズ補償により、64GT/sのジッタ、ノイズの測定を可能にします。この完全自動のソリューションは、テクトロニクスが既に市場に出している6.0 Base Txソリューション技術を活用し、PCI Special Interest Group（PCI-SIG(R)）の最新のデータ・レートにおける、レシーバの課題に対応する機能を強化しています。
直感的なユーザ体験
TekRxTestオートメーション・ソフトウェアは、レシーバ・キャリブレーションにおいて、テクトロニクスのオシロスコープとアンリツのBERTを1つのコントロール・パネルから管理できます。この直感的なソフトウェアによるウィザード・ガイドにより、ショート・チャンネル、ロング・チャンネルでも簡単に、64GT/sでの正確で再現性のあるキャリブレーションが可能になります。
テクトロニクス ワイヤード・ソリューションのディレクタであるSwapnil Maneは、次のように述べています。「PCI-SIGワーキング・グループの創設メンバとして、当社のソリューションは技術に合わせて進化し、お客様が開発の最前線で活躍されることを支援します」
これまでのレシーバ・テスト・ソリューションの成功に基づき、テクトロニクスとアンリツはPCIe 6.0に向けて初期の段階から協業を開始していました。アンリツ株式会社 サービス・インフラストラクチャ・ソリューション事業部部長の藤沼一弘氏は、次のように述べています。「アンリツのMP1900AとテクトロニクスのDPO70000SXシリーズ・リアルタイム・オシロスコープを統合したソリューションは、マーケットにおける革新的な改善をもたらし、マーケットが高速ネットワーク向けの技術を開発し続ける中で、PCIe 6.0に拡張可能な優れた物理層PCIeテスト・システムを実現します」
エレクトロニクス設計と自動化のリーディング・カンパニであるSynopsysは、PCIe 6.0 DesignWare(R) IPの早期検証においてテクトロニクスと協力し、テクトロニクスとアンリツのパートナーシップのために初期段階のプロトタイプを提供しました。
Synopsys社 マーケティングおよびIP戦略担当上級副社長であるJohn Koeter氏は次のように述べています。「PCIe 6.0のインタフェースは、HPC、ストレージ、AIアプリケーションにおいて、低レイテンシと高スループットでリアルタイムのデータ接続を可能にするために不可欠です。Synopsysのシリコンで実証されたPCIe 6.0 IPをテクトロニクスのソリューションで早期に正確かつ効率的に検証することで、IPが最新のPCI-SIG仕様に準拠していることが実証され、設計エンジニアはSynopsysのPCIe 6.0コントローラ、PHY、検証、インテグリティおよびデータ暗号（IDE）IPを含む相互運用製品をより迅速に、より少ないリスクで提供できるようになりました。」
迅速なテスト、高確度、使いやすさを実現した先進のパフォーマンス
・PCIe 6.0（64GT/s）自動化テスト・ソリューションは、テクトロニクスのDPO70000SXシリーズ・リアルタイム・オシロスコープ、アンリツのMP1900A BERTで実行可能
・アンリツMP1900A BERTによる、初の完全自動PCIe 6.0 Rxストレス・アイ・キャリブレーション
・計測器固有のノイズ・フロアの補償による、ジッタとノイズの高確度なキャリブレーションを実現
・ショート・チャンネル、ロング・チャンネル64GT/s Rxキャリブレーションを4時間以内に完了
・テクトロニクスのPAMJET DSPエンジンによる優れた忠実度測定
・ウィザード形式の直感的なGUIにより、操作ポイントでガイダンスが表示され、効率的な作業が可能
製品価格
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テクトロニクスについて
米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、お客様の問題を解決し、詳細の理解を深め、新たな発見を可能にする、革新的で正確かつ操作性に優れたテスト／計測モニタリング・ソリューションを提供しています。テクトロニクスは75年にわたり電子計測の最前線に位置し続けています。
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