ロビットのAI外観検査ソリューション「TESRAY for food & agri」が、さつまいも最大手のポテトかいつか社の選別ラインで本格稼働

さつまいもの傷、カビ、虫食い等の外観不良検出、大きさや形状等も加味した等階級選別の自動化ラインを実現。

AI技術をロボティクスに実装し社会課題の解決を進める株式会社ロビット(代表取締役:新井雅海 所在地:東京都板橋区)は、さつまいも最大手である株式会社ポテトかいつか(代表取締役社長:貝塚みゆき 所在地:茨城県かすみがうら市)に、AI外観検査ソリューション「TESRAY」が採用され、選別ラインで本格稼働したことを発表いたします。

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ポテトかいつか社はさつまいも専門の食品企業で、オリジナルブランド芋の「紅天使」をスーパーマーケットや直営店舗・EC向けに販売を展開し、年間24,000トンの取扱量を誇るさつまいものリーディングカンパニーです。お客様に最良の状態でさつまいもを届けるために、約600軒の農家より仕入れた後、貯蔵・選別・加工・出荷までの各工程を高度化するための研究開発を続けています。特に、毎年9-11月頃に収穫したさつまいもを年間通じて安定的に市場に供給するために、貯蔵工程による熟成・品質保持に加え、選別工程による不良品の検出・等階級分けが品質上の重要な工程となります。 

選別工程ではこれまで従業員の手作業で対応していたため、1.生産量の増加に十分対応しきれていない、2.重労働のため従業員の負担が大きい、3.外観不良のチェック項目や選別先が非常に多いため、作業員による選別品質にばらつきが生じやすい、といった課題があり、ポテトかいつか社では、選別工程の自動化が望まれていました。しかし、自動化には従来型の外観検査・選別ソリューションでは対応することが難しく、工場の大量生産/処理量を前提に高精度に外観不良品を検出・等階級選別を実現するための高度なAI技術とハードウェア制御技術の確立・応用が不可欠でした。

ロビットが開発し導入を進めるAI外観検査ソリューション「TESRAY」は、食品分野の選別工程に必要となるAI・撮像・ロボティクス技術を全て自社で保有することで、高精度の異常検出を瞬時に行い、インラインで全数検査を実現する技術です。製造業をはじめとした幅広い産業、多様な検査対象に対して、高精度の検査実績を有しており、処理量の要求が高い食品/農作物への導入も拡大しています。ポテトかいつか社のさつまいも選別工程においては、この「TESRAY」を用いることで、以下内容を実現しました。

<TESRAYソリューションで実現したこと>

さつまいもに最適化したラインを専用設計で開発し、洗浄後の「搬送~計量~撮像~AIによる選別判定~選別」までを自動化
多面撮像機構によって、さつまいもの全周検査を実現
全ての外観不良項目において検査を実現

なお、本TESRAYソリューションによる選別自動化ラインはテスト稼働の後改善を重ね、2020年1月より本格稼働しています。

■ポテトかいつか社様のコメント
ロビット社AI外観検査ソリューション「TESRAY」導入の効果と期待
1 品質規格を自動選別できることにより、品質安定化の実現
2 作業者の負担軽減による人材の定着化
3 不良項目のデータ蓄積
農業や食品業界の課題解決において期待できる技術であると実感しています。まだ課題はありますが今後も検証を重ねながら、生産性向上を目指していきます。

 <AIによる外観検査不検出例>
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 <TESRAYソリューションの装置、及びアプリケーション>
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■会社概要
社名   :株式会社ポテトかいつか
代表取締役:貝塚みゆき
所在地  :茨城県かすみがうら市
創業   :1967年
業務内容 :さつまいも加工卸売事業、直営販売事業
URL    : http://www.potetokaitsuka.co.jp/index.php

社名   :株式会社ロビット
代表取締役:新井雅海
所在地  :東京都板橋区
創業   :2014年6月
業務内容 :ロボット、精密機器、関連するハードウェア、部品及びソフトウェアの設計、製造、販売
URL   :https://robit.co.jp

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提供元: PR TIMES