英国に本社を置き自動車技術に関する調査およびコンサルティングを手掛けるSBD Automotiveジャパン(名古屋市)では、ソフトウェアディファインドビークル(SDV)について詳説したレポート「ソフトウェア・ディファインド・ビークル:ビジネスモデル、コアテクノロジ、サプライヤチェーン」を2021年8月18日に発行しました。
これまで自動車メーカー各社は、エレクトロニクスおよびソフトウェアのグローバルサプライチェーンと連携し、新たな安全性、性能、インフォテイメント、ドライバー支援技術を導入してきました。こうした技術や機能は高度に構造化された長期的な計画に基づき開発され、メーカー各社は多種多様なブランドや市場を対象とし、エレクトロニクスのプラットフォーム、バリエーション、および構成を複数維持してきました。 このアプローチは、コストを管理する上では有用であり、車両のコンポーネントの安全性と信頼性を確保し、ブランド内でポートフォリオを差別化するための様々なオプションを提供します。しかしその一方で、サプライヤーのリスクは大きくなり、市場状況への反応の遅れや、車両ソフトウェアのアップデートの高額化かつ複雑化といった課題も生まれます。
電動化、ハイパフォーマンスコンピューティング、自動運転、デジタルインテグレーション、およびユビキタスコネクティビティの収束により、メーカーは現在、サプライチェーンに関するこうしたのリスクを軽減できるだけでなく、新たなビジネスモデル、機能、およびエクスペリエンスを通じてUXを向上させるとともに、ブランドロイヤルティを高めることが可能となっています。それらは本質的にすべて、ソフトウェアによって実現されるものです。業界では、このような収束が具現化したものをソフトウェアディファインドビークル(SDV)と呼んでいます。SDVを規定するのは、単一の機能、コンポーネント、またはシステムなどではなく、各部が集まった総体です。
本書では、ソフトウェアディファインドビークルについて詳説するとともに、クロスプラットフォームソフトウェアによる継続的な更新および保守が可能な車両を構築するために、どのようにプラットフォームおよびサービスを活用すべきかを検証します。
https://insight.sbdautomotive.com/rs/164-IYW-366/images/IB_636_The_Software-defined_Vehicle_JPN.pdf
<本書の構成>
ソフトウェアディファインドビークル
・概要およびKPI
・アーキテクチャとパターン
・主要技術分野
コア技術
・概要
・ハードウェア
・E/Eアーキテクチャ
・OS
・ミドルウェアと通信
・ADAS
・コネクティビティとインフォテイメント
・クラウドとエッジコンピューティング
・DevOpsとOTA
・SBD OTAポートフォリオ
OEMへの影響
・概要
・ビジネスおよびKPIへの影響
・組織への影響
・技術への影響
・サプライチェーンへの影響
グローバルOEMの動向
・概要
・成熟度インデックス
・OEMグループ
BMW, Ford, GAC Motor, Geely/Volvo, General Motors, Human Horizons (HiPhi), ホンダ,
Hyundai, Jaguar Land Rover, Leading Ideal (Li Xiang), マツダ, Mercedes-Benz, NIO,
ルノー・日産・三菱アライアンス, SAIC, Stellantis, スバル, Tesla, トヨタ, Volkswagenグループ, Xpeng
サプライチェーンへの影響と動向
・サプライチェーンの概要
・Tier 1への影響
・Tier 1サプライヤーと技術
・Tier 2ソフトウェアとクラウド
・オープンソースとアライアンス
<レポートの詳細>
https://insight.sbdautomotive.com/rs/164-IYW-366/images/IB_636_The_Software-defined_Vehicle_JPN.pdf
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【SBD Automotiveについて】
英国を本拠とする自動車技術の調査・コンサルティング会社です。1997年の創業以来、日本、欧州(英国とドイツ)、米国、中国の拠点から自動車業界に携わるクライアントをグローバルにサポートしています。
クライアントは自動車メーカー、サプライヤー、保険業界、通信業界、政府・公的機関、研究機関など自動車業界のバリューチェーン全体。調査対象エリアは欧州、北米、中国、ブラジル、インド、ロシア、東南アジアなど世界各国の市場を網羅。自動車セキュリティおよびIT、コネクテッドカー、自動運転などの分野において調査を実施、各種レポートやコンサルティングサービスを提供しています。