国内初エンタープライズ対応の分散型IDプラットフォーム「UNiD」のパートナー企業募集を開始

分散型IDの国際標準化を進めるDIF(※1)に日本発スタートアップ企業として初めて加盟。2020年より国内大手企業との実証実験を既にスタート。

CollaboGate Japan 株式会社は、顧客体験のデジタル化を推進する事業様向けに、国内初エンタープライズ対応の分散型IDプラットフォーム「UNiD(ユニッド)」のパートナー企業の募集を開始いたします。

「Reimagine Digital Trust」をミッションとするCollaboGate Japan 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:三井正義、以下CG)は、シンプルな仕組みでかんたんに実装できる国内初エンタープライズ対応の分散型IDプラットフォーム「UNiD(ユニッド)」のパートナー企業の募集を開始いたします。
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https://www.getunid.io/jp

▼現在のWEBに欠けている「デジタルトラスト」の仕組み
私たちの生活や経済活動がデジタル化していくなか、オンライン上の取引相手やデータの正しさを検証する必要性が高まっています。現在、多くの事業者はサービスごとにIDシステムを用意することで、個人情報を取得し、取引相手とデータの検証を行っています。しかし、この検証作業を人手に頼る仕組みは時間とコストがかかり、サービスの品質を低下させる要因となります。また年々増加するセキュリティ脅威 (※2) とプライバシー保護の世界的な潮流を背景に、個人情報を中央管理することが事業リスクを高める要因となります。このデータ検証を巡る問題の中核には、現在のウェブの構造自体に、取引相手やデータを検証する仕組みが備わっていないことが挙げられます。

※1 分散型IDに関する各種仕様や基礎的な要素の開発に焦点を当てたエンジニアリング主導の組織
https://identity.foundation/
※2 経済産業省「最近のサイバー攻撃の状況を踏まえた経営者への注意喚起」
https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201218008/20201218008-1.pdf

▼デジタルトラストを再構築する「分散型ID」
分散型ID(※3)は、第三者を必要としない、個人が管理する新しいタイプのデジタルIDです。個人はお財布から証明書を取り出すように、より現実世界に近い形でパーソナルデータを持ち運び、選択的に自己開示することができます。検証可能な証明書(VC: Verifiable Credential ※4)技術を活用することで、誰でも取引データの正しさをデジタルに検証することができます。この分散型IDとVC技術を活用することで、第三者を必要とせず、ウェブ上の取引相手やデータを信頼することができます。この分散型IDは、W3C(※5)・DIFなどのウェブ標準化団体を中心に仕様策定が行われており、今後ウェブの国際標準規格となることが期待されています。

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※3 W3C – Decentralized Identifiers (DIDs) v1
https://www.w3.org/TR/did-core/
※4 W3C – Verifiable Credentials Data Model
https://www.w3.org/TR/vc-data-model/
※5 W3C – Web技術の標準化を行う非営利団体
https://www.w3.org/

▼分散型IDプラットフォーム「UNiD」ができること
UNiDプラットフォームは、分散型IDの導入を容易にする柔軟なツールキットを提供します。既存サービスの改修を必要とせず、かんたんに分散型IDの機能を導入することができます。UNiDは常にアップデートされ、顧客ニーズに素早く対応し、より安全で利便性の高いデジタル体験の創出を支援します。

1. Reimagine Customer Experience
個人がパーソナルデータを持ち運び、選択的に自己開示することを可能にします。個々人のプライバシーを守りながら、プラットフォームやサービスを超えたデータ取引を容易にすることで、デジタル世界でのシームレスな顧客体験を創出します。

2. Reimagine Data Verification
検証可能な証明書技術は、誰もが取引データの正しさをデジタルに検証することを可能にします。これにより、あらゆる組織の検証コストを削減し、顧客体験を向上させることができます。e-KYC市場だけで約1,000億円規模に拡大(※6)。銀行一行あたり年間約60億円のKYC/AMLコスト削減余地が存在(※7)。

3. Reimagine Security Risks
全ての企業が個人情報を保有したいわけではなく、取引相手や情報を検証するために個人情報を必要としています。私たちは、膨大な個人データを保有する代わりに、個人許諾に基づいてパーソナルデータにセキュアにアクセスする仕組みへの移行を支援します。現在の業務内容を変えることなく、不正アクセスやデータ漏洩などのセキュリティリスクを分散させることができます。(※8)

4. Reimagine Data Marketing
個人同意を無視した企業中心のデータ・マーケティングが下火になりつつあります。プライバシー保護を前提に、顧客が積極的にパーソナルデータを共有するための透明性の高いデジタルインフラを構築することで、顧客との信頼関係を強化し、ブランドへの信頼を高める支援を行います。

※6 Facts & Factors – Global e-KYC Market Size
https://www.einpresswire.com/article/523226461/global-e-kyc-market-size-share-estimated-to-grow-to-usd-1-015-36-million-by-2026-facts-factors
※7 WORLD ECONOMIC FORUM – Reimagining Digital Identity
http://www3.weforum.org/docs/WEF_Digital_Identity_Strategic_Imperative.pdf
※8 JNSA – 2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書(2018年国内で1日1件以上ペースで個人情報漏えいインシデントが発生、その平均想定損害賠償額は6億3,767万円)
https://www.jnsa.org/result/incident/2018.html

▼UNiDの主要機能一覧

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UNiDの機能・技術詳細やデモリクエストについては下記のウェブサイトをご覧ください。
UNiD:https://www.getunid.io/jp/
UNiD技術ドキュメント:https://docs.getunid.io/

▼代表取締役 三井正義より
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私たちは、分散型IDの標準化に向けて、世界中のエンジニア・ポリシーメイカー・国際標準化を進めるコミュニティと共に活動しています。

長らくデジタルIDの世界は、利便性(Convenience)・セキュリティ(Security)・プライバシー(Privacy)のトレードオフに悩まされてきました。安全性を高めるための複雑な認証系は、利便性を低下させてしまいます。利便性を高めるためにパーソナルデータを集めることは、事業者のセキュリティ・プライバシーリスクを高めてしまいます。このトレードオフ問題に対して、分散型IDは、個人のプライバシーを保護し、事業者のセキュリティリスクを分散しながら、利便性を高めていくことができます。

私たちは、分散型IDを標準化し、誰もが簡単にアクセスできるようにすることで、今日私たちが経験している多くの現実世界の問題を解決し、価値創造のための全く新しい機会を生み出すことができると考えています。CGは「Reimagine Digital Trust」をミッションに、より安全で豊かなデジタル社会の創出を目指して参ります。

<CGについて>
CGは、分散型IDプラットフォーム「UNiD」・事業コンサルティングを提供しております。これまでHR・スマートシティ・金融・ヘルスケア・食品メーカー・IoTなどの業界で、主に国内大企業との共同プロジェクト・実証実験を進めて参りました。この度、分散型IDプラットフォーム「UNiD」のリリースに際して、パートナー企業の募集を開始します。顧客体験のデジタル化を進める事業者の皆様からのご相談をお待ちしております。
https://www.getunid.io/jp/

[CGの概要]
会社名:CollaboGate Japan 株式会社
所在地:東京都渋谷区円山町5-5 Navi渋谷V 3F
代表取締役社長:三井正義
設立:2019年5月7日
事業内容:
分散型IDプラットフォーム「UNiD」の企画・開発・運営
デジタルID・データ戦略のコンサルティング事業
https://collabogate.com

[本件に関する連絡先]
CollaboGate Japan 株式会社
Email: contact@collabogate.com

リリース詳細
提供元: PR TIMES