ボルテラ、ステルス・オペレーションによる累計投資が5,000万米ドル強、カスタマー数が30社強に。アプリケーションの導入、接続、セキュリティ向け分散型クラウド・プラットフォームの概要も明らかに

マルチクラウド/エッジ環境を統合する分散型クラウド・プラットフォームを提供するVoltStack(TM)とVoltMesh(TM)を発表

分散型クラウド・サービスの技術革新をリードするボルテラ(Volterra Inc.)(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)は、これまでの2年間にわたるステルス・オペレーションによる累計投資が5,000万米ドル強に達したと発表しました。ボルテラに対し投資を行っているのはコースラ・ベンチャーズやメイフィールド、M12(マイクロソフトのベンチャー企業部門)などの有力ベンチャー・キャピタル企業のほか、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、Samsung NEXTなどの戦略的投資家/パートナーです。今回の発表は、ボルテラの経営が急成長を遂げる中で行われており、ボルテラのエンジニア数は100名強、グローバル・カスタマー数は30社強に達しています。

メイフィールドのマネージング・ディレクタのNavin Chaddha氏は、「人間第一の投資家として、分散型クラウド時代に向けたプラットフォームの大胆なアイデアについて、ボルテラを起業したアンクールとそのチームと協力できたことを嬉しく思います」と述べ、さらに「彼らはクラウドとエッジにわたってアプリケーションを分散させる際に企業が直面する技術的課題を明確に把握しており、その答えを見出すために100名強のエキスパートで構成されるチームを構築しています。30社以上のお客様がすでに生産を開始する中で、ボルテラが分散型クラウド市場に大きな影響を及ぼすことになると私たちは確信しています」と語りました。

経験豊富なテクノロジー・エグゼクティブで起業家のアンカー・シングラが、企業データセンタの外部に存在するデータとアプリケーションの急増トレンドへの対応に注目し、ボルテラを設立しました。アンクール・シングラは「世界最大のサービス・プロバイダや企業が自社のインフラをソフトウェア定義型に進化させる中で、私はそうした企業と数年にわたって協力してきました。しかし、こうした企業は現在、インフラとそのインフラを使用するアプリケーションを複数のクラウド・プロバイダやエッジ・ロケーション上に分散させることを余儀なくされています」と述べています。

ガートナーは、「2022年までに企業が生成するデータの50%強がデータセンタあるいはクラウドの外で生成、処理されるようになる(注1)」と予測しています。それにより、インフラの高度な多様化とともに、アプリケーションとデータの分散型導入の増加に拍車がかかるとみられます。「2022年までに企業データの大半がデータセンタの外部で生成、処理されるようになり、2025年までにその比率が75%、80%、あるいは90%に高まることも考えられる(注1)」とガートナーが予測しているように、この分野では集約型データセンタからの脱却に向けた進化が最も明確な形で進んでいます。

アプリケーションの広範囲の分散化とインフラの多様化に起因する主な技術的課題に対応するため、ボルテラは複数のパブリック・クラウドとエッジ・サイトにわたって導入可能な一貫性のあるクラウドネイティブ環境、すなわち分散型クラウド・プラットフォームの技術革新を推進しています。ボルテラはこのSaaSベース・プラットフォームの中で、通常サイロのように多数のポイント製品、ネットワークあるいはクラウド・プロバイダに分散されてきた広範なサービスを統合しています。

1. 異種インフラにまたがる分散型アプリケーションとデータのフリートワイド・マネジメント
2. ワークロード/データ向けアプリケーション・オーケストレーションと多層セキュリティのためのKubernetes API搭載グローバル分散型制御プレーン
3. 分散型エッジ・ロケーション向けの包括的コンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、セキュリティ
4. エッジ・サイト、プライベート・クラウド、マルチクラウドにまたがるセキュアな高性能グローバル・コネクティビティ

クラウドやエッジ環境にまたがる一貫性のある運用モデルへの移行は、インフラやDevOpsソフトウェア開発手法を使った開発チームにとって最優先課題となっています。Propeller Insightsの新リサーチ・レポートによれば、「エッジとパブリック/プライベート・クラウド間の一貫したクラウド運用経験」を回答者の71%が「非常に重要」だと答えており、「重要」だと答えた回答者も合わせると98%にのぼります。「エッジ・インフラとアプリケーション・マネジメントで最も重要な要件は何か」という質問に対し、リサーチ回答者は「パブリック/プライベート・クラウドへの容易な(そしてコスト効率の高い)接続」と「クラウドのように管理/運用されるクラウドネイティブであること」が重要だと答えています。

プラットフォームの概要と運用方法
今回の発表と並行して、マルチクラウドとエッジ環境にまたがるアプリケーションとデータの導入と運用のための分散型クラウド・プラットフォームを提供するVoltStack、VoltMesh、Volterra Consoleがリリースされました。3つのSaaSベース・コンポーネントを提供します。

1. VoltStackは業界標準のKubernetes APIを使用し、複数のクラウドやエッジ・サイトにまたがる分散型アプリケーションの導入と管理を実行
2. VoltMeshは複数のクラウドとエッジ・サイト間で高性能ネットワーキングとゼロトラスト・セキュリティを提供
3. Volterra Consoleは中央制御/可視化機能を備えており、グローバル・スケールで分散型アプリケーションの導入と運用を行うためのマネジメント・コンソール

ボルテラの分散型クラウド・プラットフォームは3つのソリューション・セットにまたがった使用が可能で、広範なユースケースを実現します。

1. エッジ・クラウド:エッジ・アプリ・マネジメント、セキュア・エッジ・ゲートウェイ
2. マルチクラウド:マルチクラスタ・サービス・メッシュ、セキュアKubernetesゲートウェイ、マルチクラウド・アプリ・マネジメント、アプリ/ネットワーク・サービス統合
3. ネットワーク・クラウド:アプリケーション・セキュリティの高速化、ネットワーク・エッジ・アプリケーション、DMZ付きセキュア・クラウド・ネットワーク

業界のコメント
Cdiscount.comのITディレクタのRomain Broussard氏は、「オンライン・マーケットプレイスで私たちがウェブサイトを利用できることは極めて重要な意味を持っており、システムの運用がダウンすれば1分ごとに巨額の収入ロスとブランド毀損をもたらします」と述べ、さらに「私たちの強靭性、セキュリティ、ユーザー・エクスペリエンスの最大化のために、私たちはボルテラと密接に協力してきました。また、VoltMeshサービスにより包括的なアプリケーション・デリバリー・ネットワークと複数のセキュリティ・ツールを構築することができました」と語りました。

Enterprise Strategy Groupのシニア・アナリストのMark Bowker氏は、「アプリケーションは分散化が進み、ネイティブ・データ・ソースのより近くで導入されるようになっています。これにより、DevOpsソフトウェア開発手法を使った開発チームとITチームによるクラウド運用モデルのエッジでの採用が加速し、インフラ全般にわたる一貫した運用が行われるようになっています」と述べ、さらに「ボルテラは分散型アプリケーションの導入、運用、セキュリティに対し革新的なクラウド集約的アプローチを取っています」と語りました。

注1:Gartner, How Edge Computing Redefines Infrastructure, Thomas Bittman, Bob Gill, Aapo Markkanen, 23 August 2018

ボルテラについて
ボルテラ(Volterra Inc.)(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)はマルチクラウド/エッジ・サイトにまたがるアプリケーションの導入、接続、セキュリティ、運用のための分散型クラウド・プラットフォームを提供しています。企業リーダーはワークロードをよりビジネス活動の場に分散させることにより、ビジネスの変革と自動化を促進できます。DevOpsソフトウェア開発手法を使った開発チームは、各種アプリケーションとインフラで構成されるフリート・マネジメントの複雑さを軽減できるようになります。ネットワーク・チームはクラウド全般にわたってアプリケーション・コネクティビティとセキュリティを簡素化できます。概要はhttps://www.ves.io/をご覧ください。また、詳細についてはTwitterの@Volterra_で入手できます。

リリース詳細
提供元: PR TIMES