エンバカデロ、無料C++コンパイラの新バージョンをリリース

エンバカデロ・テクノロジーズ(本社:米国テキサス州オースティン、日本法人:東京都文京区、日本法人代表:藤井 等、以下 エンバカデロ)は、2016年7月21日に提供開始したWindows向けC++コンパイラ「Embarcadero C++ Compiler」の新バージョン10.2.3を5月10日にリリースし、ダウンロード提供開始しました。新バージョンは、最新のC++Builder 10.2.3 Tokyoに搭載されているWindows向けコンパイラで、Clangコマンドライン・インターフェイスに対応した新しいコンパイラ「bcc32x」を搭載しています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/156119/LL_img_156119_1.png
bcc32xコマンド画面

ダウンロードページ: https://www.embarcadero.com/jp/free-tools/ccompiler

■月間1,000ダウンロード以上の無料コンパイラがClangコマンドライン・インターフェイスに対応
Embarcadero C++ Compilerは、前身のボーランド時代から無料でダウンロード提供してきたWin32アプリ開発向けのコンパイラで、日本国内では月間1,000回以上ダウンロードされています。今回の新バージョンでは、従来のコンパイラと互換性を持つ「bcc32c」に加えて、Clangコマンドライン・インターフェイスに対応したコンパイラ「bcc32x」を提供しています。Clangは、C/C++コンパイラ向けの共通フロントエンドで、Objective-C、FreeBSD、Android NDKなどでも採用されています。共通のコンパイラ・フロントエンドを利用できるようになったことで、CMakeのような人気のあるビルドツールなどを用いた開発でEmbarcadero C++ Compilerを利用できるようになります。

■Embarcadero C++ Compilerの主な機能
~Win32向けClang拡張コンパイラ~
・bcc32c(従来のbcc32コンパイラと同様のコマンドライン・インターフェイスを持つ
後方互換性を維持したバージョン)
・bcc32x:(Clangコマンドライン・インターフェイスを持つ新しいバージョン)
※新機能
・Dinkumware 標準ライブラリ(STL)
・ランタイムライブラリ
・tlibなどさまざまなコマンドラインツール

このEmbarcadero C++ Compilerは、実績あるビジュアルC++開発環境「C++Builder」の最新リリース「10.2.3 Tokyo」のコアテクノロジーとしても利用されています。C++Builderは、ビジュアル開発の生産性とC++のパワーを両立したクロスプラットフォーム開発です。単一のコードベースからWindows 10、Mac、モバイル向け開発をサポートし、クラウド、データベース、IoTデバイスに接続するマルチデバイスアプリケーションを構築できます。
(参考)C++Builderについて: https://www.embarcadero.com/jp/products/cbuilder

■無料C++コンパイラの提供方法
Embarcadero C++ Compilerは、下記のサイトから無料でダウンロードできます。
https://www.embarcadero.com/jp/free-tools/ccompiler

■C++の無料のビジュアル開発ツールも用意
エンバカデロでは、個人やスタートアップ企業がC++開発を効率化するための無料の開発ツール「C++ Builder Starter」を提供しています。C++Builder Starterは、コードエディタ、32bitのWindowsコンパイラ、デバッガ、2Wayビジュアルデザイナ、豊富なビジュアルコンポーネントが統合されたIDE(統合開発環境)を利用でき、C++コンパイラよりも、容易にC++プログラミングを実践できます。
C++Builder Starterの詳細: https://www.embarcadero.com/jp/products/cbuilder/starter

エンバカデロ・テクノロジーズについて
1993年にデータベースツールベンダーとして設立され、2008年にボーランドの開発ツール部門「CodeGear」と合併したエンバカデロ・テクノロジーズは、アプリケーション開発者とデータベース技術者が多様な環境でソフトウェアアプリケーションを設計、構築、実行するためのツールを提供する最大規模の独立系ツールベンダーです。2015年10月には、独立系ツールベンダーであるアイデラの傘下となり、2017年8月には、WebアプリケーションプラットフォームであるSenchaを買収し、さらなる技術革新と製品/サービスの品質向上に努めています。
米国企業の総収入ランキング「フォーチュン100」のうち90以上の企業と、世界で300万以上のユーザーが、エンバカデロのRAD Studio、Delphi、C++Builder、Senchaといったアプリケーション開発ツールやデータベースツールを採用し、生産性の向上と革新的なソフトウェア開発を実現しています。

【一般の方からのお問い合わせ先】
エンバカデロ・テクノロジーズ
〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル 5F
TEL : 03-4540-4148

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press