ジャストシステム敗訴とソフトウェア特許

今週にこの判決というのは実に絶妙なタイミングだったかな。まるで仕組まれていたかのようである。

さすがにかつての国民的ソフトウェアの話題だけあってあちこちで騒がれてるが、OSS界隈にとってはIBMとSunの特許無償公開の件、今週に入ってEben Moglenの法律相談組織の件、さらにOSDLのイベントでLinus、Brian Behlendorfが揃ってソフトウェア特許を批判した件、EU議会がソフトウェア特許法案の取り下げを要求した件等とソフトウェア特許に関連するニュースが続いていただけになおさら今回の一太郎敗訴がこれから起きるかもしれない大きな変革の契機になりそうな気がしてならない。

Bruce Perensを一昨年だかに特許庁へ連れていってソフトウェア特許関連の担当者と話して以来、ソフトウェア特許に対してどのようなスタンスを取り、どのような行動をするべきなのか何かある度に考えてきた。全体としてどう動くかということは実はまだ明確なものは何もないのだが、悠長なことを言っている時間はそんなに残ってないのかもしれない。

ところで、一太郎って行政と司法の世界では御用達のツールだと思うのだが、ということは今回の判決で一番影響を被ってるのは裁判官と役人ということですかね?