SILオープンフォントライセンスの日本語訳を公開しました。いつも通り、参考訳ということになります。
こちらの OTPの記事にもあるように、海の向こう側では昨年あたりからフリーなフォントの運動が 大きくなってきており、その中心的なライセンスとして SIL Open Font Licenseが採用を伸ばしています。 フォントそのものを再販できないという点で一瞬おやっと思う人もいるかと思いますが、 Hello, Worldのようなソフトウェアを同梱すれば販売が可能ということで、 微妙なバランスを取っています。FSFもSIL OFLをフリーと認めていますし、 Fedora ProjectはOFLの利用を推奨していますので、安心?してフリーを名乗れるでしょう。
ソフトウェアに関してはオープンソースは普通ですし、文書に関してもWikipediaの存在が大きいと 思いますが、フリーな文書というのはそれなりに広まってきたように思います。ですが、フォントに 関しては、国内ではmplus fontが頑張ってはいますが、 どうも全体的にIPAフォントに懐柔されているような雰囲気があるような気がしています。 IPAフォントのあの程度の品質で微妙なライセンスのままというのはどうもいただけませんので、 IPAフォントを越える質のフリーなフォントがたくさん広まってくれることを願って、 SIL OFLが何らかの参考になればと思います。