ターボリナックスのヘラクレス上場承認

ライブドアがSRAからターボリナックスを取得して以来、既定路線だったターボリナックスのヘラクレス上場が決まったようだ。

公募による新株発行が1万株でライブドアが9000株売り出し。発行価額は未定だが9万5000円を想定ということで、9億円程度を調達する見込みのようだ。主幹事は日興コーディアルでちょいと驚いたが、さすがに最近よくネタにしていたライブドア証券ではなかった。(ついでに市場は名証セントレックスでもなかった。まあ冗談だが。) 募集方法は、日興シティグループ、ライブドア、みずほインベスターズ、三菱、岡三、イートレード、マネックス等の各証券に全額買取引き受けさせる。

で、調達見込の9億円は設備投資に6.6億円、外国拠点拡充に2億円、借入れ返済に5000万を当てるとのこと。まあ、何をするにも微妙な金額なので用途を考えるのは馬鹿らしいわけだが、実際のところターボが何に使うかというよりも、ライブドアはいい投資案件をゲットしたということのほうが意味があるだろう。現在の発行済株式総数が7万7千株ということで、そのほとんどを握るライブドアが上場後も親会社となるわけだが、想定価格での上場後の時価総額をさくっと暗算しただけでも、SRAから株式交換で取得した1年余りの案件と考えればおいしい投資だったように思える。思えば90年代には大手ベンダーがこぞって数十億もの投資を突っ込んで見事に塵と消えたターボリナックスであるが、ライブドアがそこからサクッとキャピタルゲインを得ようとしているのだからおもしろいものである。(それにしても、目論見書見てると歴史が垣間見えておもしろい)

同じLinuxを冠にしながらもビジネスの方向性的に全く接点がない会社だけにあまり興味もないし、テクノロジー寄りなjlcでは取り上げることがあまりない会社ではあるが、こういう方向もアリだということだろう。弊社VA Linuxは無縁だが。

ふーむ、しかしたまにはこーいう話題もいいね。