Novell/SUSE、EU地域でのレイオフ計画と人材流出

Jupitermediaがすっぱ抜いてたりして、以前からそこそこ知られていたNovellのリストラ計画の一貫におけるレイオフであるが、先週中にZDNet UK、CNet News.comあたりで詳しい記事になっていたようだ。国内では何故か翻訳されていないようなので触れておく。

で、これによると、10月末までに120〜150人のEU地域の従業員をレイオフし、1000〜1200万ドルの退職関連費用を見込むが、四半期ベースで300〜400万ドルのコストを押える効果があるとのこと。アナリストは、Novellのレベニューの1/3程度を稼ぎ出すEU地域での退潮を指摘している。

このレイオフはUSでのリストラが一段落したことで行われるとのことだがNetWareの退潮分を補うほどSUSEが伸びていないだけに今回のレイオフで済むのかどうかは分からない。

ついでにCRNには、SUSEのグローバルチャネルのパートナーセールス担当VPのPetra HeinrichがNovellを去ったことが記事になっている。彼女の業績は、SUSEソリューションのための全てのチャネルプログラムを構築したということだが、SUSEの置かれている状況をみれば大きな損失だろう。

で、驚くのはこの記事では、彼女がOpen-Xchangeへのjoinということで交渉していると書いていることだ。Open-Xchangeは元々はSUSEの製品に組み込まれていたものがスピンアウトした形であるわけだが、そのOpen-Xchangeは今週に前SUSE Linuxのプロダクト管理のディレクターであるOliver Nachtrabがjoinしたことを発表している。これに続いてPetra Heinrichもjoinということになれば、なんだか流れが止まりそうもない。Open-Xchangeはそもそも投資獲得のためにUSに移転したはずだが、RHEL, SUSE両方へのバンドルが決まるわ、人材も獲得しつつあるわで、なかなかいい流れを引き込んでいるのではないだろうか。

それに反して、Novellの人材流出はいただけない。この二人以前にはNovellの副会長だったChris Stone、CTOのAlan Nugent、そしてSUSE Linuxの元トップだったRichard Seibtが抜けているわけで、openSUSEの影に隠れてはいるがあまり今後にはよろしくない傾向である。