MIAU会見来場御礼、協力者募集

急な話にも関わらず昨日の記者会見に足を運んで下さった方、あるいはUstream.tvでの中継を見て頂いた方、ありがとうございました。とりあえず無事に滑り出したのでほっとしている。ちなみにUstreamがらみは急遽前日に用意したのだが、楽しんでいただけたならば何よりだ。しょぼいカメラ付属のマイクだったので音質が悪く申し訳なかったが、今度似たようなことをやるときは、もう少しマシな(指向性の)マイクを用意して行くつもり。

さて現状だが、この手の話にありがちなパターンで、事態の進展が急過ぎて、当事者が追いつけなくなっている。参加したい、協力したいというありがたい申し出を多くいただいているが、具体的にはもうしばらくお待ちいただきたい。明日の朝までには、体制を整えた上で公式サイトのほうでいろいろ動きがあるはずだ。記者会見の動画についても準備が整い次第YouTubeやニコニコ動画にアップロードする予定だが、それまではkoyhogeさんが自分で撮ったものをYouTubeに上げて下さっているので、そちらを見ていただけると幸甚。

ところで当面の活動で最優先なのは、設立を急いだ理由の一つでもある文化庁のパブリックコメント募集(その1その2、このままだとかなりナニな話なのに11/15が〆切なので1ヶ月切っている)への対応で、まあこれはMIAUに賛同しようが反対しようが自分で書いて送っていただきたいのだが、それと並んで重要なのが、MIAUサイトの英語コンテンツを充実させていくことだと個人的には考えている。今後は積極的にMIAUから海外にも情報を発信し、EFF等との海外組織との連携も図っていきたい。日本の状況が海外メディアに大きく取り上げられれば、ある種の外圧としても機能するのではないかと思うのだ。日本語コンテンツだけだと私の英語ブログからリンクを張ったり、DiggやRedditもちろんSlashdot投稿したり、ストールマンにチクったりができないのも困る。まあ最後のはどうでもいいが、いずれにせよ海外の人というのは(積極的に情報を得ようというほどではないにしろ)びっくりするほど日本に関心があって、かつびっくりするほど日本のことを知らない。だから、こちらから歩み寄る努力は最大限すべきだろう。

とはいえ、現在のMIAUサイトの日本語コンテンツをただ英訳するのもなんだかおもしろくない。例えば設立趣旨を英語に直訳しても分かりにくくなってしまうのではないかと思うし、白田講演を訳せば白田講演の白田講演たるゆえんは消えてしまうだろう。どちらかと言えば、内容を咀嚼した上で英語で一から書き下ろしたほうがよいのではないかと思っている。外国語で書くと微妙なレトリックに頼れないので、どうしても即物的に、論理をクリアに書くことになる。現在は若干分かりにくいと言う人もいるMIAUの「理念」のようなものも、英語を経由することで逆にはっきりするかもしれない。

というわけで、英語版コンテンツの作成を始めることにした。作業用にSVNレポジトリを用意したかったのだが、自分で公開のサーバを立てるのは面倒くさかったので、SourceForge.jpに作業場としてmiau プロジェクトを用意した(ちなみに私はSF.jpの管理者の一人ではありますが、ちゃんと普通に申し込んで他の管理者の審査を受けました)。当面は一人でやるつもりだが、議論に参加して手伝ってくださる方がいればぜひ連絡して欲しい。細かいことはプロジェクト Wikiに書いています。