At Last Java Is Free

すでにいろいろなところで話題になっているが、今はSunにいるTim Brayのブログongoingのエントリによると、SunがJava(の大半)をGNU GPLの下でリリースするようだ。先日も書いたが、どうやら本気だったらしい。ちなみに公式な発表はジョナサン・シュワルツ直々に日本時間の14日早朝行うとのことだが、「What is it?」と言いつつどうみてもあのマスコットとしか思えない奴が自由に踊っているあたり、煽りますねえ。

言うまでもなく、これはSunにとってもFLOSS界全体にとっても偉大な前進である。Sunの決断に敬意を表したいと思う。java.netでやっていた投票ではApacheライセンスのほうが人気があったので、どうするのかなと思っていたのだが(まあLGPLのぶんも足せば上回るのだが)、結局GPLにしましたか。少なくともSunの立場からすればコピーレフトは主張したほうが良いと思っていたので、これは妥当な判断だと思う。なにより、GPL化のほうが世間へのインパクトも強いですしね。

なお、Java「の大半が」と書いたが、正確には

Unmodified GPL2 for our SE, ME, and EE code. GPL2 + Classpath exception for the SE libraries

とのことである。TCKは検討中とのこと。ライブラリに例外条項付きGPLというのはよくある慣行で、ようは明示的にnon-freeなコンポーネントとのリンクを許可しておくというものだ。ほぼLGPL相当と考えてよい。私個人は現行のLGPLはごちゃごちゃしてあまり出来のよくないライセンスだと思っていて、GPLプラス例外条項のほうを好んでいるので、これも良い判断だったと思う。