4回目のGPLv3 Conferenceが、来たる8/23と24の両日、インド・バンガロールで開催される。第3回に続き、私も出席することにした。今回は2nd ドラフトが出てから最初の会議ということもあり、前回のバルセロナよりは突っ込んだ議論が出来るのではないかと期待している。ということで、GPLv3がらみの翻訳は、できれば日本を発つ前に一区切り付けておきたい。
ところで、FSFは基本的にアメリカ合衆国の組織であり、主要な関心事はあくまで北米国内の問題である。よって北米以外の世界には、EUのFSF EuropeやラテンアメリカのFSF Latin Americaといった団体がFSFとは別に存在し、FSFと連携しつつも各地で独自の活動を展開している。これらの団体は、FSFとは意志決定という意味でも財政的にも完全に独立して運営されているので、「sister organization」と呼ばれている。brothersではないのはPolitical Correctnessのせいだろう。なお、日本のFSIJは、自由なソフトウェアだけに活動の対象を絞りたくないということから、FSFのsister organizationという扱いにはなっていなかったような気がする。
で、私は今まで挙げた4つの組織の人とは個人的に付き合いがあるのだが、唯一インドのFSF India関係者とだけは全く面識がない。私だけではなく、FSF IndiaというのはFSFや他のsister organizationの関係者にとってはずっと謎の存在であった。一時はそもそも実体が存在しないのではないかと思っていたぐらいである。以前別の用事でクアラルンプールに行った際、インドで自由なソフトウェアの普及を手がけている人と意見交換したことがあるが、彼もFSF Indiaとは何の関係もないようだった。ということで、今回の会議ではとりあえずFSF Indiaの連中と知り合いになり、いろいろ意見交換してきたいと思っている。