Debian GNU/Linuxの次期バージョン「etch」、12月にリリースという記事を見た。書かれていることは、まぁリリースを元にしているだけあって妥当かなと思うが、明らかに間違っている点があった。
「Debian GNU/Linux 4.0では、まもなくリリース予定のLinuxカーネルv2.6.17をデフォルトのカーネルに採用」とあるが、Linux 2.6.17 自体は既に1ヶ月も前の2006年6月17日にリリースされている。
以前にも他の人だが、
「ユーザランドファイルシステムには利点も欠点もある。LinuxではLinus Torvalds氏の賛同が得られないためカーネルに採り入れられる予定はない。FreeBSDやNetBSD、DragonFly BSDではそれぞれスタンスは異なるものの、ユーザランドファイルシステムへの対応は行っている。」などという記事を2005年11月15日に載せていたが、この時点で Linux カーネルのバージョンは2.6.14がリリースされており、 そして、FUSE は「[PATCH] FUSE」で検索すれば一発で分かるが採り入れられている。
海上忍氏は主にMacOSXに関することを中心に据えて書いているようであるし、後藤大地氏はFreeBSDのcommitterのようだ。
自分の得意な領域ではない、Linux なんて別に好きでもないし、というのかも知れないが、メディアとして最低限期待されているのは正確な事実の把握ではないかな。
(そしてその上で独自の見解などが必要。その点では、まぁ他の所にはない色は出せていると思いますけど(日経なんちゃらとかとは違って)。