WinSCPを使ってコピーできる
サーバーにファイルをコピーする場合、以前はFTPがよく使われていた。しかしFTPは通信を暗号化しないため、ユーザー名/パスワードや転送されるファイルの内容が悪意のある第三者に観測されてしまう可能性がある。そのため、最近では暗号化通信を利用するFTPSやSFTP、SCPといった方法が使われることが多い。
SCPやSFTPはUNIX/Linuxで広く使われている暗号化ファイル転送方式で、UNIX/LinuxではOpenSSHといったソフトウェアでこの機能が提供されている。WindowsでSCPやSFTPを利用したい場合は、WinSCPを利用するのが簡単だ。
WinSCPを起動すると、接続先サーバーやそのポート番号、接続に使用するユーザー名やパスワードなどを入力する画面が表示される。ここでそれらの情報を入力して「ログイン」をクリックすると、サーバーにSSHやSFTPで接続し、ファイルのアップロードやダウンロードができるようになる。
サーバーに接続すると、エクスプローラのような画面が表示され、ドラッグ&ドロップでファイルのコピーや移動といった操作を行える。また、ファイルやフォルダを右クリックして表示されるコンテキストメニューでは名前の変更や削除といった操作も実行できる。