「GNU Automake 1.16」リリース

 Makefileの自動生成ツールGNU Automake開発チームは2月25日、「GNU Automake 1.16」公開を発表した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 GNU Automakeは、GNU Coding Standards準拠のMakefileファイルを自動生成するツール。ビルド設定自動化ツールのAutoconfと組み合わせて利用される。GNU Automake 1.16は、8か月前に登場したバージョン1.15.1に続くマイナーリリースとなる。

 新機能として、テストスイート向けのスキームAPIであるGuile Scheme SRFI-64 API向けのカスタムテストスイートドライバが加わった。contribセクションより利用できる。これにより、Guileコードのテストを容易に行えるとしている。

 既存機能では、自動依存性追跡、subdir-objectオプションなどで細かな修正や強化が多数加わっている。

 開発チームは現在、Automake 2.0に向けた準備を進めており、互換性のない変更についても警告している。例えば、Autoconfがバージョン2.0以上になる、以前から非推奨となっているconfigure.inをAutoconf入力ファイルの名称でサポートしない、Windows 95/98/MEとMS-DOSのサポートがなくなるなどの変更があると告げている。

GNU Automake
https://www.gnu.org/software/automake/