カスタム継承をサポートした「Rust 1.15」が公開

 Mozillaのプログラミング言語「Rust」開発チームは2月2日、最新版となる「Rust 1.15」公開を発表した。要求が多かったというカスタム継承のサポートが加わっている。

 Rustはスレッド安全性などのセキュリティ、高速さ、並行性などにフォーカスしたシステムプログラミング言語。セグメンテーション違反予防、パターンマッチング、タイプインターフェイスなどの特徴を備える。

 Rust 1.15は、2016年12月後半に公開されたRust 1.14に続く最新版。本バージョンでの最大の特徴は、カスタム継承のサポート。これまでにもderive属性で標準ライブラリの一部として提供するトレイトの自動実装が可能だったが、1.15よりカスタマイズが可能になった。カスタム継承は、macros 1.1/macros 2.0として、コンパイラレベルでの機能サポートのためのインフラを整備するプロジェクトの一部となる。

 Rust 1.15ではまた、パッケージマネージャのCargoを利用してビルドシステムをRustで書き直した。長いプロセスの末に完成したもので、本バージョンよりデフォルトとなる。これにより、バージョン1.17でMakefileを完全に削除する計画という。

 新しいアーキテクチャのサポートとして、i686-unknown-openbsd、MSP430、ARMv5TEをTier3レベルでサポートした。Tier3とは、コードベースはサポート対象だが、動作保障はなく、公式のビルドは提供されないレベルとなる。また、コンパイラの性能も強化され、slice::sortアルゴリズムの書き直してなど、ライブラリの安定化も進めた。

 Cargoも強化し、パッケージのトップレベルにbuild.rsという名称のファイルがある(build = “build.rs”のアノテーションがない場合)という警告を出すようになった。このほか、ビルドスクリプトが一定条件でOUT_DIR環境変数にアクセスできなくなるなどの強化も加わっている。

Rust
https://www.rust-lang.org/en-US/