Linuxディストリビューション「Momonga Linux 6」公開

 Momonga Projectは2009年7月27日、コミュニティベースで開発するLinuxディストリビューションの最新版「Momonga Linux 6」をリリースした。起動スクリプトの見直しなどの最適化を行い、起動時間を大幅に短縮した。SSDを利用すれば、ログイン画面の表示まで20秒未満にすることも可能という。

 起動高速化では、必須ドライバをカーネルに組み込み、グラフィカルブートソフトにplymouthを導入することなどで時間短縮を図っている。Kernel 2.6.29、標準ファイルシステムはext4を採用。前バージョン「Momonga Linux 5」(2008年10月リリース)から、ext4が安定し、対応ハードウェアも増加した。また最新のopen-vm-toolsを採用している。

 デスクトップ環境には「GNOME 2.26.3」と「KDE 4.3 RC2」を採用。GNOMEでは、glib/gtk+変更のリスクが高いことから、GNOME 2.28系へのアップデートは見送った。KDEでは、KDE4未対応アプリケーションへの対応でKDE3環境を同時ロードするため、最低限1GB以上(快適に使用するには2GB以上)のメモリ搭載を推奨している。また、3Dデスクトップ環境「Compiz Fusion-0.8.2」を収録した(標準では未設定状態)。

 このほか、bash4やGCC 4.3、RPM 4.7、Megumiフォントなどを採用した。Pentium 2以降(Pentium 4以降を推奨)に対応する「i686版」と、64ビット命令をサポートしたPentium 4以降に対応する「x86_64版」の2種類を用意。それぞれDVD用とネットワークインストール用のISOイメージをそろえた。公式サイトからダウンロードできる。

Momonga Linuxダウンロード
http://www.momonga-linux.org/download.html

Momonga Linux公式サイト
http://www.momonga-linux.org/