Linuxスキルアップ講座 [6/27更新]

 GNOMEやKDEといったデスクトップ環境の急速な成長を背景に、デスクトップ用途でLinuxを利用するユーザーが(徐々にではあるが)増えてきている。また、普段はWindowsを利用しているが、LinuxベースのNASキットの購入を機に、Linuxに興味を持ったというユーザーも少なくない。こうしてLinuxユーザーの裾野が広がることは喜ばしいことではあるが、Linuxの世界に足を踏み入れたばかりのユーザーの中には、Windowsとの勝手の違いにとまどう方も多いだろう。そこでここでは、本サイトでこれまで掲載した記事の中から、初心者向けのハウツー記事をあらためて紹介したい。

Conky設定ガイド 2008年06月09日
  Conky は他に例を見ないほど優れたLinuxシステム監視ツールだ。Conkyは軽量なシステム監視ユーティリティで、システムのほぼあらゆる面に目を配るのに役立ち、設定可能なオプションを非常に多く提供している。ただしそのような柔軟性には代価もあって、Conkyの全設定が保存されている.conkyrcというファイルは、手動で作成して調整する必要がある。しかしいったん.conkyrcファイルの書き方を覚えてしまえば、非常にパワフルなConky設定プロファイルを簡単に作成できるようになる。 [記事全文]

Linux仮想化入門 2008年05月07日
 最近は多様なLinuxディストリビューションが利用可能になっているので、同時に複数のディストリビューションを試してみたいと思うことが多くなった。そのようなときには仮想化環境をインストールすれば、各々が専用のサンドボックスの中に完全に隔離された複数のオペレーティングシステムを一台のマシン上で実行することができるようになる。以下では、よく使われている仮想化環境である VMware 、 VirtualBox 、 QEMU の3つを使い始める方法を紹介する。 [記事全文]

ハウツー:/procディレクトリを活用する 2008年03月03日
 /procディレクトリは不思議な存在だ。本当に存在しているわけではないのだが、ディレクトリ内を見て回ることができる。ディレクトリ内にある各ファイルの容量は0で、バイナリでもテキストでもないのだが、ファイル属性を確認したりファイルの中身を表示したりすることができる。この特殊な/proc ディレクトリには、カーネル、プロセス、設定用パラメータなどに関して、Linuxシステムについてのあらゆる詳細な情報がある。そのため/procディレクトリを学ぶことで、Linuxのコマンドの仕組みを学んだり、さらにはシステム管理的なことをいくらか行ったりすることなどができる。 [記事全文]

ユーザの実行権限を柔軟に割り当てるsudoのリスクとメリット 2008年02月13日
 セキュリティ関連のジョブにいささかでも関わりを有す者であれば、root権限ないしrootパスワードを一般ユーザに与えるのは御法度であると心得ているはずだ。しかしながら、正当な理由をもってroot権限下での処理を実行する必要に迫られた一般ユーザが出てきた場合はどうすればいいのだろうか? そうした問題には非常にシンプルな解答が存在する。sudoを使えば、rootパスワードを公開することなくアクセス範囲を最小限化した上で必要な権限を一般ユーザに与えることができるのである。 [記事全文]

CLIマジック:システム情報を表示する 2008年1月15日
 GNU/Linuxは、稼働中のシステムに関する情報を溢れんばかりに持っている。そのため例えばシステムのハードウェアやメモリ、インターネット接続、カレントプロセス、各ユーザが現在実行していることなど――はもちろんのこと、さらにもっと多くの情報を知ることができる。そのようなシステム情報を得る方法としてはKDEのControl CenterやGNOMEのSystem Monitorなどのデスクトップツールを使うこともできるが、もっとも簡単な方法はやはり、コマンドラインを使うことだ。 [記事全文]

Vimの簡単な始め方 2007年04月13日
 Vimの無数の機能と柔軟さはベテランのユーザにとっては大きな利点であるが、初心者にとっての敷居を高くしてしまっているというのも事実だ。あなたがもし、Vimを使いたいとずっと思っていながらも初めて試したときにうんざりしたきりそのままになっているなら、VimをGUIで使用する方法とVimの easyモードについて知ることからVimを少しずつ始めてみよう。この記事は、今までにあまりVimを使ったことがないが、これからゆっくりと挑戦してみようと思っている人のための手引きだ。 [記事全文]

Linuxシステムのプロセスを管理する基本コマンド 2007年06月19日
 最近のオペレーティングシステムならどれでも、一度に複数のプログラムを実行することができる。例えば典型的なLinuxサーバなら、ウェブサーバ、メールサーバ、それにおそらくデータベースサービスなどを起動していることだろう。そのようなプログラムはそれぞれ独立したプロセスとして実行されているが、そのようなサービスのうちのどれかが動作しなくなってしまったらどうすれば良いだろうか。以下では、プロセスの管理をするために手軽に使えるコマンドラインのツールを紹介する。 [記事全文]

あまり知られていないmanコマンドの隠し機能 2007年09月12日
 どのようなLinuxディストリビューションにしろ参照頻度と使用頻度が最も高いコマンドは、各種コマンドの使用マニュアルを閲覧するためのmanコマンドであることに間違いはないはずだ。manには使って便利な機能が色々と装備されているのだが、初心者が気づきにくい機能もあるため、本稿ではman ページをブックマーク登録する機能および、manページを閉じることなく他のコマンドを直接実行する機能について解説することにする。 [記事全文]

エンタープライズLinuxの管理に必須のアプリケーション 2005年02月09日
 私は、150の支社と1万5000人の従業員を擁する大企業でシステム管理者を務めている。私の会社では、1つのプロジェクトと12台のサーバで Linuxの実装を開始し、1年後には、サーバーは45台に増え、WindowsワークステーションをLinuxに移行した時点でデスクトップ・ユーザは 300人を超えた。拡大するLinux環境を管理するために、オープンソースのアプリケーションを利用することにした。 [記事全文]

GRUBの使い方入門 2007年06月18日
 コンピュータの電源を入れると最初に実行されるソフトウェアが、オペレーティングシステムを起動するためのブートローダだ。多くのLinuxシステムにはGRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダが組み込まれており、その働きによってLinuxカーネルが起動される。今回は、GRUBの開発経緯とインストールや設定に関するヒントを紹介しよう。 [記事全文]