ガートナー：2006年の日本PDA／ハンドヘルドPC市場は前年比115.2％増の大幅拡大――W-ZERO3が市場を牽引

　ガートナー ジャパンは4月26日、日本市場における2006年のPDA／ハンドヘルドPCの出荷台数が、前年比115.2%増の526,000台になったと発表した。50万台以上の出荷台数を記録したのは2003年以来。

　PDA／ハンドヘルドPC市場は、2002年以来4年連続で2桁のマイナス成長を続けていたが、2006年は一転して3桁成長を記録した（グラフ1）。これは通話型PDA（スマートフォン）の成長によるもので、主にシャープのW-ZERO3/W-ZERO3[es]（ウィルコム）の大ヒットが市場を牽引した。一方、通話機能を持たない従来型PDAの市場は2006年も縮小した。ユーザー別に見ると、個人市場が229.6％増と爆発的に拡大した一方で、法人市場の伸びは17.2％増にとどまった。

　ベンダー別に見ると、シャープが63％と圧倒的なシェアで前年に続き首位をキープ。2～5位はHTC（9.5％）、マイタック（6.9％）、HP（6.2％）、カシオ（6.0％）と混戦状態となっている。

　なお、ガートナーでは、2007年は個人市場における裾野拡大とハイエンド・ユーザーの買い換え需要で市場は引き続き成長していくものの、法人市場の爆発的な拡大は期待できないとし、2007年の出荷台数を前年比6.2％増の558,000台と予測している。

ガートナー ジャパン
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