ネット知財流通防止協議会、知財侵害品の流通防止に向けた報告書を政府に提出

 インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会は4月16日、インターネットオークションでの知的財産権侵害品の流通を防止に向けた報告書を作成し、4月13日に内閣官房知的財産戦略推進事務局に提出したと発表した。

 報告書は大きく4つ点でまとめた。1つめは「知的財産権侵害品流通防止ガイドライン」を作成し、オークション事業者の削除基準と権利者が担う役割の決定。2つめは「活動内容の報告」や「国民への啓発」を目的としたサイトを開設の着手。

 3つめは、「出品者情報の開示制度の見直し」「インターネットオークション事業者による自主削除を促進するためのセーフハーバー規定の創設」について、関係する省庁などで検討し、現行法制度下で達成可能についての確認。4つめは今後は個々の対策を推進すると同時に、双方当事者の拡大の推進となった。

 インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会は、インターネットオークションにおける知的財産権侵害品の流通防止を目的に、権利者(団体)とインターネットオークション事業者によって設立された民間の組織。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)とヤフーが幹事として会務の運営を担当している。

 協議会では、06年度に4回の協議を重ね、実効性のある対策を模索。効果検証を含めたタスク整理を行った。今回の報告書では、その結果を集約し、協議会としての意見を取りまとめた。

コンピュータソフトウェア著作権協会=http://www2.accsjp.or.jp/
ヤフー=http://www.yahoo.co.jp/
「報告書」=http://www2.accsjp.or.jp/news/pdf/070413.pdf

提供:BCN