日本IBM、企業の業務プロセスでライフサイクル全体を管理するソフト

 日本IBM(大歳卓麻社長)は3月29日、業界で初めて、企業の業務プロセスにおけるライフサイクル全体を管理するビジネスプロセス管理(BPM)ソフトの新バージョン「IBM WebSphere Business Modeler V6.0.2.1」を発表した。

 日本語版メディアの税別価格は、シミュレーション機能なしの「Basic」が17万8800円から、シミュレーション機能ありの「Advanced」が142万3000円から。3月30日に出荷を開始する。また、BPMソフトの導入前後に、顧客の業務プロセス改善を支援する新サービスも5月10日から開始する予定。

 「IBM WebSphere Business Modeler V6.0.2.1」は、企業の業務プロセスの定義、計測、分析、改善を管理するソフト。新バージョンでは、同社の要件管理ツール「Rational Requisite Pro」との連携を実現したことで、業界で初めて、企業の業務プロセスにおけるライフサイクル全体を管理可能となり、業務プロセス管理の効率が向上する。同社自身の実績としては、BPM製品を導入したことで、受注業務のプロセスに要する時間と費用が約25%短縮したという。

 さらに、同ソフトでは利用者の使い勝手を向上。新たに、粗利益率の向上・新規取引数の増加といった業務プロセスの達成目標値をあらかじめ設定可能になり、ライフサイクル全体のコストや時間を必要に応じてコントロールできるようになった。

 このほか同製品の発表にともない、5月1日からBPM導入前ワークショップや導入後のサービスを提供開始する予定。導入前は、顧客の実業務プロセスの一部を「WebSphere Business Modeler」を使用してシミュレーション・分析する無償の「WebSphereプロセス改善ワークショップ」を開催。一方、導入後は、より効率的な業務プロセス改善の実現を支援する有償サービス「WebSphere Business Modelerクイックスタート・サービス」(4日間)を用意する。有償サービスの費用は約420万円からで、詳細は個別見積りとなる。

日本IBM=http://www.ibm.com/jp/

提供:BCN