ソリトン、PCログ収集・解析システム「InfoTrace V2.0」

 ソリトンシステムズ(鎌田信夫社長)は、PC操作ログ収集・解析システム「InfoTrace(インフォトレース)」の最新版「InfoTrace V2.0」の出荷を1月30日に開始した。

 「InfoTrace」は、どのPCから、誰が、いつ、どのように情報にアクセスし、どのような操作を行ったかを記録するもので、そのログを多彩な条件で検索、レポートできるほか、流出経路も簡単に追跡できる情報漏えい対策製品。主に「拡散トレース」「バックトレース」「アラート」の3つの基本機能を備えている。利用にあたって特別なデータベースは不要で、短時間でインストールできるのも特徴。

 最新版では、収集したログをデータベース化することが可能になった。まずPCログを、各事業所などに設置した「ログサーバー」で収集。さらにそのデータを「アナリシスサーバー」に集約したうえで、データベースに格納・解析できる。これにより、社内での導入に加え、同ソフトを利用して中小企業向けのセキュリティサービスにも利用することができる。大規模ユーザーでも、大量のログを部門単位で収集して効率よく解析することが可能。トレースした解析結果はウェブブラウザから閲覧できるため、管理者の運用性も向上する。

 そのほかの新機能として、クリップボードに文字列をコピーした場合に、その文字列の先頭から512バイトを記録したり、スクリーンショット操作を行った場合に、その操作を記録できるようになった。また、ログ検索を行わず、一般的に確認したい内容はいつでもデイリーレポートとして閲覧することもできる。デイリーレポートは、日ごと、週ごと、曜日ごと、月ごと、任意の期間指定で提供。ユーザーが使用したアプリケーションの使用時間、回数の確認も簡単に行えるようにした。

 同社では、ソフト単独での販売のほか、「Winny」対策・IT資産管理機能の「e-Care」や、持ち込みPC対策・検疫型認証の「Net’ Attest SecurityFilter」、さらに統合セキュリティソリューション「Soliton Smart Security(SSS)」としても提供する。

 価格は、「Soliton Smart Security ベースキット」が8万円、サーバー側にインストールする「Soliton Smart Security 統合サーバーパック」が96万円、クライアント側にインストールする「InfoTrace Windows Agent」が1台3000円。

ソリトンシステムズ=http://www.soliton.co.jp/

提供:BCN