日立情報、PKIパッケージに関に認証局機能と検疫機能を追加

 日立情報システムズ(日立情報、原巖社長)は1月31日、PKI(公開鍵暗号による認証基盤)パッケージ製品「SSCom」に簡易認証局機能と検疫機能を追加し、IT統制基盤ソリューションの1製品として発売すると発表した。10年3月までの3年間で10億円の売上げを目指す。

 「SSCom」は、部署や業務アプリケーションごとに分散した企業内の認証システムを統合するPKIパッケージ製品。デジタル証明書を利用した利用者個人単位での認証基盤や、複数の認証システムの一元管理を可能にする統合認証基盤などを実現する。

 簡易認証局「SSCom CA/Lite」は、認証局としての機能を必要最小限に絞り込み、安価で導入しやすいプライベート認証局機能を搭載。ディレクトリサーバーとの連携により、デジタル証明書の管理や運用が容易にできる。

 また同社が提供する検疫ソリューション「SHIELD/ExLink-Qu」と連携し、検疫に合格したマシンのみ業務アプリケーションへのアクセスを許可する機能を搭載。あらかじめ定めたセキュリティポリシーに合致していない場合は接続を許可しないため、社内システムのウイルス感染、それによる情報漏えいを防止できる。

 価格は、最小構成オールインワンパッケージ「SSComエントリーパッケージ」が10ユーザー版150万円から。認証媒体と連携したユーザー認証機能「SSCom Client」が1ユーザー2000円から。VPN通信機能、アクセス制御機能、ディレクトリサーバーと連携したユーザー管理機能「SSCom Server」が1サーバー32万円から。簡易認証局機能「SSCom CA/Lite」は1CA96万円。

日立情報システムズ=http://www.hitachijoho.com/

提供:BCN