CTC、米Infoblox社のネットワークIDアプライアンスサーバーを販売開始

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC、奥田陽一社長)は1月9日、米国InfobloxのネットワークIDアプライアンスサーバー「Infoblox」シリーズを1月10日に発売すると発表した。小規模事業者からデータセンター向けなど、用途や規模に応じて「Infoblox-550」「Infoblox-1050」「Infoblox-1550」「Infoblox-1552」の4種を用意し、価格は100万円から。

 同シリーズはIPアドレスの割当てや認証を行うDNS、DHCPを併せもつアプライアンスサーバー。独自OSにDNSとDHCPを統合したモジュール「DNSone」を搭載する。07年2月にはRADIUS機能をもつモジュールも搭載予定。また、大規模通信事業者向けの「Infoblox-2050」も07年3月に発売する。

 独自開発のソフトウェアをあらかじめプリインストールしたアプライアンスのため、導入に伴う手間と期間を削減することが可能。フリーウェアと異なり保守サービスを提供するので、信頼性が必要なネットワークにも安心して導入できる。

 2台のネットワークIDアプライアンスサーバーにより冗長構成を採ることができ、ルータの多重化を行うプロトコル(VRRP)を利用した短時間でのフェイルオーバーによって、確実なサービスの継続を実現する。さらに、分散型データベース技術を利用したID Gridテクノロジーにより、複数拠点にまたがるネットワークでマスターとなるサーバーが、ローカル拠点の複製サーバーのOS更新やネットワーク認証状況などの差分を監視するので、常に同じ状態を保持できる。そのため、マスターサーバーに障害が発生した場合でも、瞬時に複製サーバーに切替えが可能。

 セキュリティ対策を強化した独自OS「Infoblox NIOS」を搭載。検疫ネットワークソリューション「Network Admission Control(NAC)」にも対応する。高いセキュリティを確保するほか、専用GUI画面によってセキュリティ・パッチの適用作業を行うため、設定ミスなどのリスクを排除することができる。

伊藤忠テクノソリューションズ=http://www.ctc-g.co.jp/

提供:BCN