日本IBMなど、三菱東京UFJをベースにした「地銀共同化システム」を稼動

 常陽銀行(鬼澤邦夫頭取)、百十四銀行(竹崎克彦頭取)、十六銀行(小島伸夫頭取)、南都銀行(西口廣宗頭取)の地方銀行4行(参加行)と、三菱東京UFJ銀行(畔柳信雄頭取)、日本IBM(大歳卓麻社長)は1月4日、常陽銀行で「地銀共同化システム」を稼動したと発表した。

 「地銀共同化システム」は、IT投資のコスト削減を図るため、三菱東京UFJ銀行の現行システムをもとに、参加行の共通ニーズと個別ニーズを反映させて構築したもの。地方銀行以外のシステムをベースとした地方銀行の共同化形態は、今回が国内初。常陽銀行を皮切りに、百十四銀行、十六銀行、南都銀行も順次「地銀共同化システム」に移行する予定。

 共同化は当初、預金・融資・外為などの勘定系、情報系を中心に開始し、参加行と三菱東京UFJ銀行は情報を共有しながら、対象範囲を拡大していく計画。これにより、顧客サービスの向上を図るとともに、将来の業務面・制度面・技術面への対応力も高めたい考え。

 参加行は、「地銀共同化システム」への移行後も、三菱東京UFJ銀行から継続的に業務プログラムの提供を受け、日本IBMに開発・保守・運用を委託するほか、同社のセンターにコンピュータを集約する。

 日本IBMでは、04年4月に子会社「地銀ITソリューション」を設立、「地銀共同化システム」プロジェクトを開始した。今後の共同化事業の企画、参加行共同開発案件の取りまとめは、参加行、三菱東京UFJ銀行、日本IBMが参加する事業運営推進体で行い、稼働後の開発・保守・運用は日本IBMから再委託契約を受けた地銀ITソリューションが担当する。

日本IBM=http://www.ibm.com/jp/
三菱東京UFJ銀行=http://www.bk.mufg.jp/
常陽銀行=http://www.joyobank.co.jp/
百十四銀行=http://www.114bank.co.jp/
十六銀行=http://www.jic-gifu.or.jp/juroku/
南都銀行=http://www.nantobank.co.jp/

提供:BCN