日本BEAとオムロンソフトウェア、RFID分野での協業体制を強化

 日本BEAシステムズ(日本BEA、廣川裕司代表取締役)とオムロンソフトウェア(荒尾真樹社長)は12月19日、RFID(無線ICタグ)分野での協業体制を強化すると発表した。

 今回の協業では、顧客がRFIDシステムを効果的に導入できるよう、RFID関連製品の販売、提案や構築を含めたトータルソリューションを共同で提供する。RFIDの導入を検討中の企業は、両社が検証済みの製品や支援サービスを活用し、開発や実証のフェーズを効果的に実施することが可能になる。

 具体的には、EPCglobal国際標準に準拠した製品を提供する日本BEAと、組込制御やRFIDなど現場での豊富な知識と経験を持つオムロンソフトウェアが、それぞれの強みを合わせて、RFIDシステムの提案から構築、設置、運用サポートを行う。工場や倉庫でのゲートソリューションから、RFIDデータを活用するリポジトリ(EPCIS)構築、企業基幹システムとのデータ連携まで、RFIDのトータルソリューションを提供する。

 「BEA WebLogic RFID Edge Server」がデバイスに接続するためのドライバを、米BEAシステムズとオムロンソフトウェアが共同で開発する。まず、オムロン製のPLC(Programmable Logic Controller)を制御するためのFINSドライバを開発することで、「WebLogic RFID Edge Server」と現場の各種機器を容易に連動できるようになり、より自動化・高速化されたRFIDシステムの構築が可能になった。

 また、12月22日に発売予定のオムロン製UHF帯リーダー・ライター「V750-BA50C04-JP」用ドライバを開発し、「WebLogic RFID Edge Server」のフィルタリング処理と「V750」の高速処理を完全にマッチさせ、複数タグの一括読取や高速読取など製造・物流現場での厳しい要求にも対応したシステム構築を実現した。今後、オムロン製UHF帯リーダー・ライターのUS版や、HF帯リーダー・ライター「V720シリーズ」のドライバ開発も検討していく。

 将来的には、「WebLogic RFID Edge Server」を各種機器に組み込み活用する方向で両社の技術力を融合し、オムロン製機器以外にもRFIDシステム環境を提供していく予定。

日本BEAシステムズ=http://www.beasys.co.jp/
オムロンソフトウェア=http://www.omronsoft.co.jp/

提供:BCN