アイティフォー、インサイダー取引などを防ぐコールセンター向けシステム

　アイティフォーは12月18日、内部統制を重視する金融機関などのコールセンター向けに、イスラエルのNICE SYSTEMS社が開発した通話録音ソリューション「ナイスパフォーム」を発売したと発表した。「通話内容分析機能」を搭載し、内部統制を実現する。価格は個別見積もりで、100席のコールセンターの場合で一式2000万円から。初年度に10億円の売上げを目指す。

　通話録音装置と、通話内容分析などを行うためのソフトで構成。「通話内容分析機能」を搭載しており、電話応対担当者と顧客との通話内容の中に内部統制上問題のある会話があれば自動的に検出し、管理者が自分のPCで確認できる。例えば、決算発表前に話してはならない「売上」「億円」「増収」「減益」などインサイダー取引に抵触する恐れのある用語をキーワードとして指定しておくと、言葉に反応してPC画面の音声波形に「売上」などの文字が入った吹き出しのマークが表示され、その用語が含まれた通話を再生することができる。

　このほか、内部統制に対応する機能として、顧客との通話中に電話応対担当者が行ったPC操作を管理者のPC画面で再現することができる「スクリーンセンス機能」、通話内容を認識して自動的に文章に書き起こすことができる「スピーチ・トゥ・テキスト機能」を搭載。顧客対応の品質を高める「感情分析機能」や、必要な通話録音システムを1か所に統合することで、コンタクトセンターの構築・運用コストを低減できる「拡張VoIP機能」も備える。

アイティフォー＝http://www.itfor.co.jp/

提供：BCN