NECとSAPジャパンなど、製造実行システムで協業、システム開発・販売へ

 NEC(矢野薫社長)とNEC情報システムズ(NIS、岡田裕行社長)、SAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)は、MES(製造実行システム)で協業すると発表した。

 「MES」は、ERP(統合基幹業務システム)に代表される基幹業務・計画システムと工場などの製造現場の生産進捗・実績情報システムを結び、生産計画から製品完成までの生産活動全体の管理を行うシステムを指す。

 今回の協業ではNISの工程管理システム「SFCPOP/J」と、その簡易版システム「PROIMPROVER」と、SAPジャパンの製造プロセス可視化ツール「SAP xMII」を連携したシステムをNISとSAPジャパンが共同で開発。電気・電子機器・機械・自動車部品製造業界を中心とした組み立て製造業をターゲットに、NECとSAPジャパンが共同でマーケティング・販売活動を行う。

 SAPのユーザーは、「SAP xMII」と「SFCPOP/J」、「PROIMPROVER」を連携したシステムを導入することで、生産計画から各製造現場の進捗・実績までを総合的にリアルタイムで把握できる。システムを利用することで、経営視点での製造ラインの「見える化」、受注変動・生産変動に対する意思決定の迅速化が行えるという。

 「SAP xMII」と「SFCPOP/J」を連携したシステムの税別価格は4000万円から。今後3年間で100社への販売を目指す。

NEC=http://www.nec.co.jp/
NEC情報システムズ=http://www.nis.co.jp/
SAPジャパン=http://www.sap.co.jp/

提供:BCN