SAPジャパン、ERPソフト用の設定自動化ツールに3業種を追加し無償提供

 SAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)は、ERP(統合基幹業務システム)ソフトの導入手順を簡略化する設定自動化ツール「SAP Best Practices」に3業種を追加したと発表した。追加したのは、「自動車部品」「小売り」「鉄鋼」の3業種。

 「SAP Best Practices」は、業界特有の業務シナリオや機能モジュールを定義して提供することで、ソフトウェアの設定を自動化し、導入作業にかかる工数を削減するツール。今回、3業種用のツールは、SAPの導入実績に基づく業務シナリオに加え、日本固有の要件に対応するシナリオを追加。ビジネスパートナーとの共同開発と検証テストを経て無償で提供を開始した。

 自動車部品業界向けの「SAP Best Practices for Automotive」では、内示と確定処理、インボイス処理、配送委託、複数会社間在庫転送をはじめとした受注処理などを行える。小売業界向けの「SAP Best Practices for Retail」では、小売業向け組織設定や商品管理、価格設定(小売り売価・卸売り売価管理)などに対応する。鉄鋼業界向けの「SAP Best Practices for Primary Steel」では、需給計画シナリオや受注処理・品質設計シナリオ、生産計画シナリオなどを搭載する。

SAPジャパン=http://www30.sap.com/japan/

提供:BCN