SunとAccentureがSOA対応アイデンティティ管理製品の開発に向け提携を拡大
今回の提携では、まず、「Accenture Innovation Center for Sun Solutions」と呼ばれる両社のエンジニアがSunのインフラ・ソフトウェアとSolaris OSをベースにしたSOA対応アイデンティティ管理製品を開発する施設が設立される。
ちなみに、Sunはここ数年、自社のアイデンティティ管理製品に重点を置くようになっている。例えば、9月11日には、カリフォルニア州サンタクララで開幕したコンファレンス「Digital ID World 2006」(11〜13日)で、Sunは今年第4四半期に出荷予定のソフトウェア・スイート「Java System Identity Manager 7.0」を披露した。同製品スイートは、複数のシステムおよびアプリケーションにまたがってユーザーのアクセス権を設定・更新・削除するユーザー・プロビジョニング機能と、ITシステムを分析してアイデンティティ・コントロールの違反がないかどうかを探し、違反があればコンプライアンス責任者に通報するアイデンティティ監査機能を組み合わせたものとなっている。
一方、アクセンチュアは今年7月に、今後3年間に4億5,000万ドルを投入するというSOA構想を発表。同構想には、新たな研究所「Accenture Technology Lab for SOA Innovation」の設置と、特定業界向けSOAアプリケーションの開発などが含まれており、研究所では当初、医療業界の電子処方箋プロジェクトに関するSOAニーズにこたえることに焦点を合わせるとしている。
SunとAccentureは今後、アイデンティティ管理技術の開発と特定市場向け製品の開発を共同で実施するという。また両社は、Sunの技術をベースに構築されたSOA対応のコンポジット・アプリケーションを容易にかつ迅速にユーザーに提供する方法についても共同で研究を進めていく方針だ。
(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
米Accenture
http://www.accenture.com/
提供:Computerworld.jp