テンアートニ、HAクラスタシステムの新版「LifeKeeper for Linux v6」発表

 テンアートニ(喜多伸夫社長)は9月11日、HA(ハイ・アベラビリティ)クラスタシステムの新製品として、「LifeKeeper for Linux v6」とネットワーク経由で非同期ミラーリングに対応した「SteelEye Data Replication for Linux(SDR-L)」を開発、それぞれ10月2日に発売すると発表した。

 同社はレッドハットLinuxの推進者として知られるが、02年からHAクラスタシステムの販売にも力を入れ、今年6月15日付けでLifeKeeperの開発販売元である米SteelEye Technologyを約19億円で買収、日本国内の市場ニーズにきめ細かく対応すると共に、世界市場に本格的に打って出る体制を築いた。

 今回の新製品は、買収後初の製品となり、「LifeKeeper for Linux v6」では、(1)さまざまな仮想化環境での運用を可能にした、(2)BladeサーバーのAuto Boot機能、リソースアロケーション機能を使ったシステム構成にも使えるようにした、(3)ハードウェア障害時の再インストールにライセンスを取り直す必要をなくし、サーバー運用の利便性を大幅に向上させると共に、復旧作業も迅速に行えるようにした――などの特徴を持たせた。

 一方、「SDR-L」は、サーバー内データを保護するデータレプリケーションの機能を強化し、ネイティブに非同期ミラーリングを行うことが可能になった。この非同期ミラーリングを実現する修正パッチは、従来は独自のパッチだったが、Linuxカーネルのバージョン2.6.16よりカーネルの標準として採用されている。

テンアートニ=http://www.10art-ni.co.jp/

提供:BCN