米シマンテック、ソフトが遅くなると士気が低下86%、ユーザー調査で

 米シマンテックは、ビジネスアプリケーションのパフォーマンス低下が、ビジネスの生産性や顧客満足度、従業員の士気に影響を及ぼすとする調査結果を発表した。

 調査は純粋想起方式により、Applied Research社に委託する形で06年7月に実施。回答者は、IT管理者、Business Week誌が選出する「Global 1000」にランクされている企業のエンドユーザー、北米の消費者の各200人。

 調査によると、企業のIT担当者が勤務時間の24%をビジネスアプリケーションのパフォーマンス低下の解決に費やすことが判明。ITプロフェッショナルは、こうしたビジネスアプリケーションのパフォーマンスとアベイラビリティ(可用性)が、顧客に直接的な影響を及ぼすとの認識を持っており、回答したIT管理者の76%が、アプリケーションの遅延が顧客のロイヤリティに影響すると認識していた。

 また、企業ユーザーの86%が、アプリケーションのパフォーマンスの低下が自身の士気を低下させると回答。さらに、企業ユーザーの93%は、パフォーマンスの問題が生産性に影響するとした。

 一方、消費者の93%はオンラインショッピングの利用経験があり、うち86%がショッピング、旅行、銀行取引などで頻繁に遅延が発生した場合、そのサービスの提供者へのロイヤリティに影響すると答えた。全体の18%が、オンラインのパフォーマンスが悪い場合、競合他社に乗り換えるか、トランザクションを断念するとした。

 同社では、今回の調査により、ボトルネックを特定してアプリケーションパフォーマンスを改善する、パフォーマンス管理ソリューションの必要性が明確になったとしている。

シマンテック=http://www.symantec.co.jp/

提供:BCN