NEC、企業向け通信網構築体系「UNIVERGE ネットワークSI体系」を確立

 NEC(矢野薫社長)は9月4日、企業ネットワークの構築(SI)手法を体系化し、新たに「UNIVERGE ネットワークSI体系」の名称で確立したと発表した。

 新体系では、情報システム間の連携やネット取引などで急増するデータを最大99.9999%(年間停止時間約32秒以下)という稼働率で処理する高信頼性や、動画を用いたオンライン会議、超高速計算機などを利用する場合にも最適な帯域保証などを可能する。

 このほか、ウイルス被害の自動検知などの高度なセキュリティや、利用者に合わせた帯域の変更、有線と無線の連携をオフィス内から工場や倉庫、店舗まで拡張し、RFIDやセンサーを活用しながら業務の効率化や多様なサービスを提供するといったネットワーク機能を実現する。

 新体系は、NECがこれまで培ってきた先進システムの構築手法やノウハウを体系化したもので、構築手法のガイドラインや基本構成の部品類、自動設計やシミュレーションなどのツール類からなる「デザインアーキテクチャ」と、提案、計画、設計、試験、出荷、プロジェクトマネジメントといったSIのプロセスを標準化した「SIマネージメント標準」で構成する。通信事業者が着手している次世代ネットワーク(NGN)の活用も見据えて体系化しており、「NGN Ready」なネットワークを構築する。

 NECでは、この新体系により、08年度に企業向けネットワークソリューション事業の売上高約5000億円を目指している。

NEC=http://www.nec.co.jp/

提供:BCN