日立情報と日本オラクル、SI分野でBPELの技術検証

 日立情報システムズ(原巖社長)は8月1日、業務パッケージを活用したシステムインテグレーション事業分野で、日本オラクル(新宅正明社長)のSOA対応ミドルウェア「Oracle BPEL Process Manager」を活用した技術検証を開始し、取り扱う業務パッケージ間のSOA連携に着手すると発表した。

 今回の技術検証は、環境変化に柔軟に対応できる企業情報システムを構築する解決策として、SOAが実用段階に入ったことに対応して行う。

 特に、異なる種類のデータベース(DB)を基盤とする業務パッケージ間の連携を中心に、XMLベースのビジネスプロセスワークフロー記述言語「BPEL(Business Process Execution Language)」を適用して検証。顧客の多様な業務環境に柔軟・迅速に対応できるシステム連携ソリューションの提供を目指す。

 SOAに対応するXMLベースのビジネスフローエンジン「Oracle BPEL Process Manager」を活用することで、日立情報が開発または取り扱う業務パッケージ間のデータ・業務プロセスを連携させ、企業に最適なシステム基盤を整備する。

 具体的には、「MicrosoftR SQL Server」と「Oracle Database 10g」という異なるデータベースのプラットフォーム上で稼働する業務パッケージ間のシステム連携に「BPEL」を適用。受注業務などの典型的な業務プロセスの連携実装をはじめ、パッケージ間の業務プロセスモニタリングによる「内部統制対応機能」の検証など、広範囲な技術領域で「BPEL」の評価を行う。

 検証完了後は、自社パッケージ「TENSUITE(テンスイート)」や、エス・エス・ジェイ社の「SuperStream」などとのシステム連携をはじめ、SOA技術適用領域の拡大と各種業務パッケージの連携ソリューションの開発、拡販を展開していく。

 日本オラクルは、今後も日立情報システムズと協力関係を深め、さまざまなパッケージ製品での「Oracle BPEL Process Manager」の利用を促進していく方針。

日立情報システムズ=http://www.hitachijoho.com/
日本オラクル=http://www.oracle.co.jp/

提供:BCN