英労組:Yahooをボイコット、中国の言論弾圧に抗議

英国のジャーナリストの労働組合「NUJ」は2日(現地時間)、約4万人の組合員に対し、米Yahooの製品・サービスのボイコットを呼び掛けた。同社は中国で、言論の自由の抑圧に協力したことが明るみになっており、抗議するのが目的。米国では以前からYahooの姿勢に対する批判が高まっているが、英国にも飛び火した。

 中国で政府に批判的な文章をインターネットに書き込んだ人物が、8年の懲役刑に処せられた際、Yahooが当局に情報提供したことが発覚していた。別の人物が、当局のメールを外国報道機関に転送したとして10年の刑を受けた時も、Yahooが協力したとされている。

 NUJは、同社の欧州拠点に抗議文を送付。「Yahooは無責任で倫理に反する」として、組合員の記者や編集者、カメラマンにボイコットを促した。

 Yahooだけでなく、米Googleと米Microsoftも中国の情報管理に協力したことが明らかになっている。米国では下院が2月に公聴会を開き、各社の幹部に説明を求める事態に発展していた。【南 優人/Infostand】

NUJ
http://www.nuj.org.uk/