レッドハット、企業向けLinuxプラットフォームの最新版を発売

レッドハット(藤田祐治社長)は4月5日、企業向けLinuxプラットフォームの最新版「Red Hat Enterprise Linux 4」を日本国内で販売開始すると発表した。出荷開始は4月中旬の予定。

最新版では、SELinuxの実装など高度なセキュリティ機能に重点を置いて開発しており、前バージョンとの高い互換性を維持しながら、サーバーのパフォーマンスやスケーラビリティ向上を実現している。

このほか、(1)ネイティブでの2.6カーネルを実装、(2)NUMA(Non-Uniform Memory Architecture)のサポートなど、ストレージ機能やファイルシステム機能を向上―─などを行った。

さらに、「Red Hat Enterprise Linux」ファミリ(Red Hat Desktopを含む)の全ラインアップに対し、デスクトップ性能の向上を実現する。今後、レイヤ製品として展開する「Red Hat Cluster Suite」、「同 Application Server」、「同 Global File System(GFS)」も、順次「Red Hat Enterprise Linux 4」に対応する計画。

最新版の提供は、従来と同様に「Red Hat Network」やサポートサービスを含むサブスクリプション形式で行い、既存の「Red Hat Enterprise Linux」契約ユーザーは、「Red Hat Network」を通じて無償でバージョンアップできるほか、同一契約間でのアーキテクチャの変更も無償で実施できる。

同社では、今後も独立系ソフトウェアベンダ(ISV)との協力関係を強化し、ISVと共同で「Red Hat Enterprise Linux 4」によるアプリケーション開発などに取り組んでいく予定。

レッドハット=http://www.jp.redhat.com/
「Red Hat Enterprise Linux 4」=http://www.jp.redhat.com/software/rhel/features/4.html