VAリナックス、負荷分散と高可用性サービスを実現するソフトウェア
新製品は、同社がオープンソース・プロジェクトとして開発を進めている負荷分散ソフトウェア「UltraMonkey」と、Debian GNU/Linuxをベースに開発した基盤OS「VA Core」を組み合わせ、OSと一体化したソフトウェア。
「VA Core」で提供する管理・設定・サーバー監視のフレームワークと、「VA Core」向けに最適化した「UltraMonkey」を結合することで、OSとアプリケーションが完全に一体化したローカルエリアネットワークの負荷分散と高可用性サービスのソリューションを実現した。より幅広いシステム案件のカバーと一体化された顧客サポートによって、エンタープライズ・システムへの導入を促進していく。
また、今回の提供に合わせ、従来の「UltraMonkey」の機能に、(1)IPフィルタ機能の搭載、(2)SNMPによるサーバー監視、(3)同時セッション数のリミット設定機能――を追加し、今後数か月内をめどにRIP、OSPFなどの主要ルーティングプロトコルのサポートや、設定管理GUI、実サーバー側アプリケーション・パッケージの自動更新サポート機能などを随時提供する予定。
上田哲也社長は、「当社はこれまで、Linuxカーネル開発に代表される数々のオープンソースソフトウェアの開発レベルからの技術力を生かしたテクノロジーコンサルティングに重きを置いてきたが、今回の新製品はこれまでの開発実績を結集した初めての独自プロダクトとなる。提供するシステムを構成するOSを含めたソフトウェアのソースコードを自社で解読し、必要であれば改良を行うというソースコードレベル・サポートの理念を追及してきた成果といえる」と述べている。
価格は、通常の場合、2台の冗長化構成を1セットとして扱い、1セットは70万円(OSサポート込みの年間保守料は14万円)から。通信事業者、データセンター事業者、ISP、ASPを主な対象とした販売活動を積極的に展開し、同時に「VA Balance」を活用したソリューションを共同で展開できるSIベンダー、ハードウェアベンダーとの連携を目指す。
VA Linux Systems Japan=http://www.valinux.co.jp/
「VA Balance」=http://www.valinux.co.jp/products/balance/