SRA、オープンソースDB「パワーグレス」を米国市場に販売開始

SRA(鹿島亨社長)は3月23日、オープンソースデータベースソフト「PostgreSQL(ポストグレス)」の同社ブランドモデル「PowerGres(パワーグレス)」を4月から米国市場で販売開始すると発表した。

まずはWindows環境に最適化した「パワーグレス on Windows英語版」を4月に発売する。価格は、ソフトが430ドル(日本円:約4万6000円)で、年間サポートが720ドル(同約7万7000円)。さらに、今秋には「同 Plus」、「同 on Linux」を投入する予定。「パワーグレス on Windows」の日本国内の販売実績は、昨年4月の発売以来1000本以上を出荷しているという。

販売は、オンライン販売による直接販売と、子会社のSRAアメリカを総販売元とした販売代理店経由の間接販売の2つを考えており、来年度(05年3月期)1000本の販売を目指す。また、国内ビジネスも含めたパワーグレス関連ビジネスで2億円の売り上げを見込む。

同社では、今回の米国進出を機に、海外での販売を積極化していく方針で、今夏にはヨーロッパ市場での発売を予定しており、アジア地域への拡販も計画中だ。

鹿島社長は、オープンソース関連のビジネスについて、「選択と集中が必要」と冒頭に述べ、「当社のオープンソース関連の強みは、企業向けのミドルウェアやアプリケーションのレイヤーであり、コンシューマ市場やディストリビューションビジネスではない。強みとするレイヤーをベースに、コンサルティングから開発、運用まで手がけられる当社の強みをさらに生かす」と話した。

なお、SRAでは4月1日付で組織変更を実施する予定で、オープンソース強化のために、Linux/オープンソースビジネスに特化した社内カンパニーを設立し、ビジネス拡大を図る。

SRA=http://www.sra.co.jp/