翼システム、大規模な基幹系帳票処理を実現する統合帳票スプールサーバー

翼システム(尾上正志社長)は10月9日、UNIX、Linuxをプラットフォームとした業務帳票印刷を実現する統合帳票スプールサーバー「Report Director/Enterprise(RD/Enterprise)」を開発、10月10日から出荷開始すると発表した。

「RD/Enterprise」は、OS/プラットフォーム/プリンタに制約されないオープンな開発環境と、基幹系帳票印刷の大幅なコストダウンを図る統合管理の仕組みを提供することで、今まで難しかったホストプリンタ撤廃および大量帳票処理のオープン化と印刷制御の統合管理を実現するもの。

メインフレーム資産を生かしたオープン系帳票印刷への移行や、帳票の電子保存運用への連携、ERP導入による外部帳票システムとの連携などに対して、有効なソリューションとなっている。システム構築化製品としてリリースし、今後、導入コンサルティング支援の体制強化を図っていく。

主な特徴は、(1)印刷制御の集中管理、(2)印刷環境の安定稼動、(3)負荷分散のため、複数サーバー対応、リモートサーバー対応、(4)帳票データの再印刷・印刷文章中断、プレビュー、文書のユーザー権限の設定などが可能、(5)メーカーごとに異なる多数社の専用記述言語(PDL)に対応した独自のドライバをJavaで開発、現在13社22種を搭載、(6)各種コマンドツールを用意、(7)業務の出力要件を一元化できる帳票サーバーの構築――など。

価格は、1サーバー1CPUライセンスが300万円。1CPU追加ライセンスは150万円で、最大8CPU 1350万円まで。導入支援サービスは60万円。個別検証サービス(UNIXプラットフォーム1サーバーから)は別途見積もる。なお、Windows対応版を03年末に出荷開始する予定。

同社では、初年度100サーバーの導入を目指す。

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