日本IBMとベリタス、エンタープライズLinuxビジネス推進で協業

日本IBM(大歳卓麻社長)とベリタスソフトウェア(木村裕之社長)は10月8日、IBMのIAサーバー「IBMeServer xSeries」と「Red Hat Enterprise Linux 」、およびベリタスソフトウェアのファイル/ボリューム管理ソフトウェア「VERITAS Foundation Suite」を組み合わせたソリューションの提供で協業すると発表した。

具体的には、「xSeries 360」、「xSeries 255」各モデルに、「Red Hat Enterprise Linux」と「VERITAS Foundation Suite」を提供。日本IBMと日本IBMのビジネス・パートナーが、この統合ソリューションをユーザーに販売していく。さらに、上位機種の「xSeries 445」、「xSeries445 Entry」についても今後開発していく方針。

同ソリューションを導入することによって、IAサーバーのLinux環境でUNIXと同等レベルのファイル/ボリューム管理機能を実現することが可能となり、基幹業務などでのデータやディスク資源の効率的な管理、優れたパフォーマンスと拡張性を提供することができる。また、コストを削減しながら生産性の高い、信頼性、拡張性に優れたデータベースシステムの構築が可能になる。価格は327万円からで、11月中旬から出荷開始の予定。

日本IBMでは、IAサーバーとLinuxで効率的なシステム構築を望むユーザー向けに同ソリューションを提供するほか、ベリタスソフトウェアとの協力体制のもと、IBMの保守電話窓口「IBMサポート・ライン・サービス」で「VERITAS Foundation Suite」製品の保守サポートを提供していく。これによって、すでにサポートを提供している「Red Hat Enterprise Linux」とあわせ、システム全体の総合的な保守サポートの提供が可能になる。

販売支援体制としては、東京・晴海のeServerコンピテンシー・センター内の「xSeries Advanced TechnologyCenter」と、東京・箱崎事業所内の「Linuxコンピテンシー・センター」の両施設における技術支援体制を強化する。一方、ベリタスソフトウェアでは、「xSeries」の競争力を活用し、同社ソリューションのLinuxプラットフォーム上での拡販を図っていく。

日本IBM=http://www.ibm.co.jp/
ベリタスソフトウェア=http://www.veritas.com/jp/