日本IBM、「信長の野望Online」システムをブレードサーバーとLinuxで構築
ブレードサーバーは、刃状の小型基板ボード上にCPUやメモリなどの機能を 搭載した高密度サーバー。今回、「信長の野望Online」で採用した「IBM eSer ver BladeCenter」は、1基のブレードに動作周波数2.4GHzのIntel Xeonプロセ ッサを2個搭載した最新モデルで、必要に応じて容易に拡張できる点が大きな 特徴。
同製品を採用することで、オンラインゲームで一般的に利用されている厚さ 1U(約44mm)のIAサーバーで構成した場合と比較し、設置面積で約2割、電力 消費で約4割の削減が可能となる。また、配線がシンプルなため、運用管理の 付加軽減および運用要員の半減を実現できる。
「信長の野望Online」(月額利用料金1200円)は、戦国時代を舞台にしたオ ンライン専用のロールプレイングゲーム。6月からサービスを開始し、現在の 会員数は約5万人、最大同時接続会員数は2万人となっている。
ユーザーは、(1)人々が行き交う「城下町」、(2)豊かな自然に囲まれた「フ ィールド」、(3)魔物が生息する「ダンジョン」、(4)勢力同士が合戦を繰り広 げる「合戦場」──の4つの仮想ワールドにアクセスしてゲームを楽しんでお り、1ワールドあたりの最多同時接続会員数は5000人。
今回のシステムでは、1つのワールドを11枚のブレードで構築しており、合 計44枚のブレードサーバーがゲーム用に稼動するほか、WebサーバーやDBサー バーなどもすべてブレードで構築している。コーエーでは、同ゲームの会員数 が12月までに倍増するものと見込んでおり、これにともないブレードサーバー も88枚に増設する計画。
日本IBM=http://www.ibm.co.jp/
コーエー=http://www.koei.co.jp/