サン、MS Officeとの互換性の向上した「StarSuite 7」の提供を開始

サン・マイクロシステムズ(代表取締役社長:ダン・ミラー)は 10月2日、Microsoft Officeとの高い互換性を持ち、低価格な 統合オフィスツール最新版「StarSuite 7」の提供開始を発表した。

「StarSuite 7」は、ワープロ、表計算、プレゼンテーション、図形描画、 Webパブリッシング、グラフ作成、数式エディタ、データベースなどの アプリケーションを統合したオフィスツール。 Solaris、Linux、Microsoft Windowsに対応している。 オープンソースとして 開発されているOpenOffice.orgからのフィードバックにより新機能を 追加するとともに、他のオフィスツールとの互換性も強化したという。

具体的な「StarSuite 7」の新機能および機能強化点は、 StarSuiteドキュメントを直接PDF形式で保存する機能の追加、 Microsoft Officeとの互換性強化、 XSLTを指定することによりあらゆる形式のXMLインポートおよび エクスポートが可能とする機能の追加、 新しいルック&フィールの採用など。

StarSuite 7では、「リテール版」、「OEM版」、「エンタープライズ版」 と製品が分けられ、ニーズあわせて最適な製品をユーザが選択できるように なっている。

リテール版は、1ユーザ・ライセンス/CD-ROMメディア/ドキュメントを一つ のパッケージにしたもの。従来と同様に ソースネクスト (代表取締役社長:松田憲幸)が販売を行い、10月31日に9,800円で販売が 開始される。1人のユーザーはプラットフォームを問わず「StarSuite 7」を 最大5台のコンピュータにインストールすることができ、個人で複数台のPC を所有するユーザでも新たなライセンスを購入することが不要という。 OEM版は、ターボリナックスとOEM契約を結び、バンドルされ出荷される。

エンタープライズ版は、主に企業への一括導入や大規模ユーザを想定し、 使用ユーザー数に応じた価格体系により提供されるライセンス及び ドキュメント、CD-ROMメディアがそれぞれ個別に購入可能。 また、新たにJava、C++、StarSuite Basicのプログラミング言語で StarSuiteの機能を拡張する事が可能なソフトウェア開発キット、 およびLDAPを使用して、組織のStarSuite各種設定を集中管理する 「StarSuite Configuration Manager」がエンタープライズ版に限り搭載 されるという。StarSuite 7 エンタープライズ版10月中旬に販売開始予定。