ウインドリバー、JTAGデバッグツールの組み込みLinuxをサポート発表

ウインドリバー(代表取締役社長:藤吉 実知和)は10月2日、 超小型のBDM/JTAG専用のデバッグツール「visionPROBE II」にて、 ウインドリバーのリアルタイムOS「VxWORKS」に次いで、組み込みLinux にも対応したことを明らかにした。

visionPROBE IIは、OS開発に必須なボード立ち上げ、ブートコード/BSP/ ファームウェア開発、カーネル移植、アプリケーション開発をシームレス にサポート可能なBDM/JTAG専用のデバッグツール。PCのパラレルポートに 直結してターゲット上のBDM/JTAGピン経由でプロセッサを制御し、 PCサーバ経由でイーサネット上の任意のPC、UNIXマシンからアクセスを行う。

今回提供されるvisionPROBE IIにて、Linuxカーネルをベースにした ハードウェアの立ち上げに拘わる問題を解決し、 仮想および物理メモリ空間へのアクセスおよび可視化する機能の実現、 物理的なペリフェラルやメモリを制御可能となるという。さらに、 ブートローダがなくてもターゲットとなるプロセッサへのLinuxカーネルの ダウンロードおよび実行が可能となるという。

組み込み開発分野において影響力のあるウインドリバーが、組み込み 開発支援ツールのビジネスを通じて自社のVxWORKSに加え、Linuxにも 対応することは、大きな戦略の決定であると言える。