ボーランド、複数のコンパイラをサポートするC/C++開発ツール発表

ボーランド(代表取締役社長:小手川 清)は9月25日、 C/C++言語による開発においてマルチプラットフォーム開発環境と 主要なC/C++のコンパイラをサポートする統合開発環境 「 Borland C++BuilderX」の日本語版を9月29日より出荷開始すると 発表した。

C++BuilderXは、Linuxの他にWindows、Solarisにも対応し、 Borland C++、GCC、Intel、Metroewerks CodeWarrior、Microsoft Visual C++、 Sun ForteTM C++といった複数の主要コンパイラを標準でサポートしている 他、任意のコンパイラ、デバッガといったツールセットを統合する クロス開発機構を搭載している。これによって、開発者は異なるターゲットに 対して、一つの開発環境を利用して効率的にアプリケーションの開発を 進めることができるという。また、C++BuilderXにはANSI/IC++に準拠した コンパイラが搭載されている他、最新のC99規格に準拠したコンパイラの プレビュー版が含まれている。さらに、InterBaseやMicrosoft SQLServer、 IBM DB2、Oracle、MySQL、PostgreSQLといった異なるRDBMS製品に対して 単一のAPIセットを利用したデータベースアクセスが可能という。

統合開発環境として C++BuilderXは、ソースコードの管理を簡素化する チーム開発機能が搭載され、ソースコードの差分の表示、過去の バージョンの復元など、ソースコード管理機能を搭載している。 さらに、Borland StarTeamやCVS、Microsoft Visual SourceSafe、 Rational ClearCaseなど主要なバージョン管理機構を統合しることも可能。

動作環境はRed Hat Enterprise Linux WS 2.1。価格は、C++BuilderX Developerが48,000円より。個人、教育機関向けの 商業開発不可のC++BuilderX Personalが10月中旬よりボーランドのWebサイト より無償配布される。