デルとオラクルが共同営業体制を確立、拡販に向け協業
両社は、10月から共同で営業活動を行う予定で、デルの法人営業部門に、オラクルのオンライン営業部門「OracleDirect」のスタッフが常駐。デルの直販体制に加えて、電話でのコンサルティングや「i-Seminar」を活用したオンライン経由のセミナーを開催することで拡販していく。
パッケージ製品は、データベース製品「Oracle9i Database」とデルのIAサーバー「PowerEdge1750」や「PowerEdge2600」、「PowerEdge2650」などを組み合わせて販売する。価格は、ウィンドウズ版が80万円、Linux版が75万5000円。
現在、デルでは、IAサーバーをベースにシステムを構築する「スケールアウト」に注力することで、エンタープライズビジネスの拡大を図っている。オラクルとの協業は、このスケールアウト戦略を加速し、エンタープライズ市場でのシェア拡大を図り、年内にIAサーバー市場で首位を獲得するという思惑がある。浜田社長は、「今回の協業によって、顧客が満足するパッケージ製品を提供することで、自然とトップシェアになれる」と自負しており、「マーケットシェアを伸ばすことだけが、良いことだとは限らないが、シェア拡大は顧客の支持率の証」と強調した。
一方、オラクルはIA市場での拡販に積極的に取り組んでおり、デルと組むことでウィンドウズ市場とLinux市場でのオラクル製品のシェア拡大を狙う。新宅社長は、「オラクルのオンライン営業に最適なのはデルの直販体制。これを構築したことで売上高は2ケタ億円規模を見込める」と自信を見せた。
デルコンピュータ=http://www.dell.com/jp/
日本オラクル=http://www.oracle.co.jp/