米SCOのLinuxソースコードが知的財産権侵害の主張にドイツで罰金

SCO Groupは、Linuxの ソースコードがSCOのUNIX知的財産権を侵害しているという主張を 証拠を示さずにドイツ国内で表明することを禁止した裁判所命令に 従わなかったため、1万ユーロの罰金を科された。

今回の罰金は、ドイツのLinux団体 LinuxTag e.V.(同名の欧州最大のLinuxイベントを主催する非営利団体) などによる訴訟を受けて、 ミュンヘン地方裁判所が出していた禁止命令 に基づくもの。LinuxTagは、LinuxカーネルにおけるUNIX権利侵害の証拠を SCOが明らかにしないことで、根拠なき主張により消費者を混乱させたと して訴えたが、この命令によりSCOはドイツ国内での権利侵害の主張を事実上 封じられている。

この禁止命令に基づいて、SCOは6月初めにドイツ支社のWebサイトから 権利侵害を主張する文書を取り除いていたが、 Letter To SCO’s Partnersという文書をドイツのサイトでも置いたまま にしておいたために罰金が適用されることになった。既にドイツ側の サイトからは同文書は削除されている。