FIC販売など3社、日医標準レセプトソフトを標準装備した医療用サーバー

エフ・アイ・シー販売(蔡永桂社長)と電机本舗(由井清人社長)およびアート・ビビアンは9月1日、日本医師会が開発した日医標準レセプトソフト(ORCA)を標準装備した医療用サーバー「Crusader Safety-orca 2003」を9月10日からアート・ビビアンのサイト上で販売開始すると発表した。

同サーバーには、コンピュータウイルスや不正アクセスに耐えられるよう特別に強化したセキュアOS「Safety Linux」(開発:電机本舗)を採用。「Safety Linux」は、オープンソースの「Debian Linux」をベースにセキュリティを強化したもので、新機軸のSafetyUnit(特許出願中)を標準装備してコンピュータウイルス、不正アクセスを遮断する。また、日本語表示、入力、印刷を標準でサポートするため、スムーズに「ORCA」を導入することができる。

「ORCA」は、日本医師会が医療現場のインターネット化を目指して開発したソフトウェア。各医療現場に標準化したオンライン診療レセプトシステムを導入し、インターネットで医療情報を共有して医療の合理化を図れるように設計されている。

サーバーのケースには、場所をとらないスリムなデザインを採用したほか、プロセッサのファンに、リテールファンではなく、専用ケースファンを使用することで、静音性にも考慮した。

価格は、量産部品を使用して高信頼性、省スペース、ローコストを追及し、従来300万から700万円していたレセプトコンピュータを19万8000円までコストダウンした。

各社の役割は、エフ・アイ・シー販売がハード製造、アート・ビビアンが総販売代理店を担当し、サポートは、Safety Linuxについては電机本舗が、ORCAについては日医ORCAプロジェクトが、修理はエフ・アイ・シー販売が担当する。

エフ・アイ・シー販売=http://www.cto.co.jp/
アート・ビビアン=http://www.artvivien.co.jp/
電机本舗=http://www.dnki.co.jp/news/